番外編2 ページ34
生徒会室に戻ると、
「なぜハイスペックベイビーがここに？」
ソファーで優雅にエスプレッソを飲む某赤ん坊がいた。チラリと、祭莉を見るとニコニコ笑顔でハイスペックベイビーをカメラにおさめていた。
大方祭莉にでも捕まったのだろう。哀れな。
「なんだ、フゥ太もいたのか」
「あっ、リボーンさん！」
うん、何も突っ込まない。
「そういえばオメー、最近学校で起こるポルターガイストについて調べてるらしいな」
「そうだけど、なんで知っ……………陽葵？」
「(ビクッ！すみません、成り行きで」
「はぁ。まあいい。……それで、なにか知ってるの？」
この神出鬼没なハイスペックベイビーのことだ。どうせ答えも知ってるのだろう。問題が1つ解決するならもうどうでもいいよ。
「(ニッ。犯人はフゥ太だぞ」
「…………マフラー少年？」
意外なことに目を丸くする。この人畜無害な子どもが実は
ちなみに、マフラー少年は祭莉と陽葵に挟まれて談笑している。
「フゥ太は別名、ランキングフゥ太と呼ばれている情報屋だぞ」
「あんな子どもが情報屋ねー」
「フゥ太がランキングを作るときに、フゥ太の周りは無重力状態になるんだぞ。それがポルターガイストの正体だ」
また変なのが来たよ。最近の並中は変なのが集まる
とりあえず、マフラー少年には校内でのランキング？作りは禁止しよう。
「(ニッ。まあ、そう言うな。お前も作って貰えばいいじゃねーか」
「また読心術かよ。……てか僕、ランキングに載ってない人って言われたんだけど」
「それは三雲Aがオメーの本名じゃねーからだろ？」
フゥ太のランキングは本名でないと意味ねぇんだ。と宣うハイスペックベイビー。
なんで君が知ってるんだよ。こえーよ。
「オレは凄腕のヒットマンだからな」
「あっそ」
「えー!?A姉の名前三雲Aじゃないの!?」
どこから聞いてたし。そして、そんな眼で僕を見るな。
「ポルターガイストの正体教えたんだから、さっさと言いやがれ(ニッ」
それが目的か、このガキ！最悪。嵌められた。
ガクッと肩を落とした僕は他言無用の約束を取り付け、2人に本名を教えた。
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月22日 16時
