第54話 ページ26
綱吉side
ドサリ、とフゥ太が倒れる。
「フゥ太、おい！」
「君が余計なことをするから、彼クラッシュしちゃったみたいですね」
ああ、耳からも血が！
「彼は
なんだって！フゥ太……。
「それで仕方なく以前に作られた並盛のケンカランキングを使いツナとファミリーをあぶりだそうとしたんだな」
「もくろみは大成功でしたよ、現に今ボンゴレはここにいる。…………それに、面白いモノも見つけましたしね」
面白い、モノ？それに、さっきフゥ太もお姉さんって言ってた。
………もしかして、オレたちの他にも誰かいる？
「ボケッとすんな、ダメツナ！」
はっ!?そうだ、今は骸を倒さないと！
「罪のないフゥ太をこんなにして、人をなんだと思ってるんだよ！」
「ｸﾌﾌ。
ふざけんな！オレは近くにあったムチを掴み、骸に向かって走る。
「………まさか僕が直接手をくだすことになるとはね」
「うおお!!」
ーートン
骸とすれ違った瞬間、頬が、切れたーっ!?
「いたたたっ!?」
頬だけじゃない、全身に切り傷ー！
いたいいたいっ！
「どうか、しましたか？」
なに？何がどーなってんの？
全身が、痛い。
「すれ違いざまにすさまじい攻撃をあびせたんだぞ」
すさまじい、攻撃？
骸はフゥ太の持っていた武器を拾い、先端に取り付けていた。
「!?目から死ぬ気の炎!?」
「ほう、見えますか？このオーラこそ第四の道修羅道で身につけた格闘
「しゅらどう？………スキル？」
な、に言ってるんだ？
「六道輪廻という言葉をご存じですか？」
「人は死ぬと生まれ変わって地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天界道のいずれかへいくというやつだな」
「僕の身体にはその六道すべてを廻った記憶がありましてね、6つの冥界から6つの戦闘
「それが本当なら、オメーはバケモンだな」
「君にいわれたくありませんよ、呪われた赤ん坊、アルコバーノ」
………アルコバーノ？
「さあ、次の
その言葉とともに骸の右目の数字が変わった。
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月22日 16時
