第53話 ページ25
綱吉side
「また会えてうれしいですよ」
「ああ!!君は！」
さっきフゥ太を追いかけてた時にあった黒曜生の人質！こんなところに居たんだ！よかったぁ。
リボーンやビアンキに彼の説明をするが、あれ？なんか、さっきと雰囲気ちがう。
それに、なんでオレがボンゴレ10代目って知って……。
「そう、僕が本物の六道骸です」
「なっ、はあー!!!?」
どーゆーことぉ!!
しかも、フゥ太が出てきたと思ったらビアンキ攻撃するし！
もうどうなってるのーっ!?
「……マインドコントロールされてるみてーだな」
ビアンキを手当てしてるリボーンが言う。マインドコントロールって、ランチアさんの!?
「そ、そんな！目を覚ませフゥ太！」
「うぅ」
フゥ太にはオレの言葉が聞こえてないみたいだ。
フゥ太を助けたいけど、攻撃が当たらないように避けるのが精一杯。どーしよー！
ーーシュルル
「んごっ!?」
「前にディーノにもらったムチを持ってきてやったぞ」
「んなーっ!?」
ちょ、首！首締まってるから！リボーン!!
「てか、こんなものわたされて、どーすんだよ!!」
「どーするもこーするも、やらねーとお前がやられるぞ」
「相手はフゥ太だぞ！できるわけないだろ!?」
「クフフフフ。さあ、どうします？ボンゴレ10代目」
そうだ、直接骸を狙えば！
向かってくるフゥ太を振り切り、骸に向かってムチを振るうも、
「ギャ！んわっ！…………いってー！」
自分の顔に当たり、足には何故かムチが巻き付いて転けるし。ダメすぎだろオレ！
「クハハハっ！君にはいつも驚かされる」
骸にも笑われてるしーっ!?
「ほらほら後ろ、危ないですよ」
「！フゥ太までからんでるー!?」
武器に手を伸ばすフゥ太。
それを届かないところまで退かすも、必死にそれを取ろうとしている。
………ランチアさんと、同じ目？
『目を覚ます度に見に覚えのない屍前に何度もオレは立っていた』
もしかして、フゥ太も骸に操られてひどいことをさせられて……罪の意識を感じて
『もう僕戻れない』
それで……
「おまえは悪くないぞ！」
「！」
「全然お前は悪くないんだ。みんなフゥ太の味方だぞ、安心して帰ってこい」
「(ほう。マインドコントロールを解く一番望むことを言い当てたか)」
「………ツナ兄、……お姉さん、助け、て」
お姉さん？誰のこと？
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月22日 16時
