第52話 ページ24
時刻は13:12
場所は黒曜ヘルシーランド入口
入口は開いており、錠前は何故か溶けてボロボロだった。……恐らくビアンキさんのポイズンクッキングだろう。
結婚式(嘘)の時に見た光景を思いだし、血の気がひく。
彼女がいるということは、沢田くんたちは既に中か。
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『いいですか、会長。今回の首謀者の名前は六道骸。2週間前にイタリアの監獄から脱獄した凶悪犯です。
彼の目的は恐らくボンゴレの10代目候補』
『ボンゴレ？あさり？』
『違います。イタリアンマフィアの1つで、最大勢力を築いている組織です』
『そんな大きな組織の10代目候補が日本にいるなんてねー。ん？………10代目？』
『会長も聞いたことがあるでしょう？獄寺隼人が使うその呼称を』
『まさか、………沢田くん？』
『左様です』
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沢田くん、今まで君を巻き込まれ体質と思っていたけど、違うんだね。むしろ君が中心だったんだね！
いや、未だに信じられないんだけど。それに、聞けばあのハイスペックベイビーも相当なヒットマンだとか。
祭莉はそれを知ってストーキングしてたとか、やっぱり馬鹿だね。
「沢田くんたちと鉢合わせすると、めんどいし。さっさと六道くんのところ行こう」
周りに誰も居ないことを確認し、進発する。飛行装置の簡略化をお願いしておいてよかったよ。
そのまま上空から敷地内を見下ろすと沢田くんたちを発見。丁度お昼休憩の時間らしくお弁当を広げていた。ピクニックかよ。
まあいい。今のうちに六道くん探して恭弥の居場所聞こう。聞くだけかって？当たり前じゃん、沢田くんがなんとかしてくれるでしょ。
と、思ってたが甘かった。
「さすがにこれは困ったなー」
「クフフ。まったくそのようには見えませんよ？」
結論から言うと、六道くんは直ぐ見つかった。恭弥の居場所聞いてバイバイするつもりだったんだけど、何故か
僕も彼も血塗れで、周囲には無数のダートが刺さっている。
おっかしいなー。麻痺毒のついたヤツ使ってるのに、なんで倒れないの？
「ねー。いい加減終わろーよ？」
「それもそうですね。僕もあまり女性を傷着けたくはありませんし」
「ハハ。よく言うねー」
フフフ。クフフ。
僕らは同時に飛び出した。
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月22日 16時
