第15話 ページ16
「失礼します」
「おや。君が来るなんて珍しいね、草壁くん」
生徒会室には基本的に僕と陽葵と祭莉の3人しかいない。極希に恭弥がお茶会と称して休憩しに来るくらいだ。
だから彼、風紀副委員長の草壁君が
「自分は委員長の代わりこちらを届けにきた次第であります。あと、自分に敬称は不要でお願いします！」
「そうか。ありがとう、草壁」
「はっ、勿体なきお言葉であります」
草壁を見てると帝国軍にいたことを思い出すな。見た目もなんかヴァイス中尉に似てないこともない、かもしれない。
まあいい。
渡された書類には“転入”の文字。この中途半端な時期に転入とは、また面倒事が起きそうだ。
「恭弥は、なんて？」
「は？いえ、………特には」
狼狽える草壁は本当に何も聞いていないのだろう。まったく、意地が悪いというかなんというか。
「そ。なら、いいや。お茶でもしてくかい？」
「いいい、いえ！そんな滅相もございません！ご遠慮させていただきます！(生徒会長とお茶なんてしたら委員長にころされる！)」
「そこまで遠慮しなくても。ま、気が向いたらいつか、ね？」
「は、はぁ。………では、自分はこれで失礼します」
草壁が退出したと同時に、給湯室から現れたのは陽葵。その手には紅茶とケーキの乗ったお盆が。
「草壁さんは退出してしまいましたか」
「誘ったんだけど、断られちった。陽葵は食べるよね？」
「えぇ。………雲雀様はよろしいので？」
何故ここで恭弥が？
「草壁に書類持って来させるくらいだから、忙しいんでしょ？まっ、後で和菓子でも持って行ってあげて」
(恭弥、ケーキとかより和菓子派だからね。あっ、僕モンブランがいい。)
(はいはい。)
(祭莉は？)
(スーツを着た赤ん坊がいるとかでストーキング中です)
(……………。)
(はぁん、可愛い赤ちゃんですぅ)
(なんか不審者いるーっ！)
(委員長！生徒会長から差し入れです！)
(……そ。休憩しようかな)
今日も平和な並盛なのであった。
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お茶っぱ - とても面白いと思います。幼女戦記もREBORNも大好きなのでこの作品を読めて嬉しいです。続編を楽しみに待ってます。 (2021年1月6日 22時) (
レス) id: 25ab5018c3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - コメント失礼致します。夢主設定ページに《宝算演珠》とありますが、《演算宝珠》の間違いでは？ コメント失礼致しました。 (2018年10月28日 18時) (レス) id: 3f41551ffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年1月21日 16時
