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【腐れ縁の幼馴染】第8話 ページ10

私と(ゆう)では、雰囲気(ふんいき)おろか容姿(ようし)からして()り合っていなさ過ぎる。(あきら)めにも似た感情が()き出す。でも、それは諦めでは無いのが不思議だ。

「あの、もしかして、、考え事って、、。」

(せい)ちゃんは、チラリと自分の彼氏を見る。

「ん?」

どうしたんだろう?
すると、言葉を引き()いだとばかりに大輔(だいすけ)君が口を開いた。

「考え事って、佑先輩のことじゃないですか?」

「えっ」

思わず目を大きく見開いてしまう。そんなに分かりやすいのかしら?私の考え事って。
驚くと同時に、やっぱりとも思った。そんなにすぐわかる(ほど)、祐の態度に違和感があるんだ。
瞠目(どうもく)したまま黙ってしまったし、もう誤魔化(ごまか)しが効かないと思い、白状(はくじょう)することにした。

「え、ええ。そうよ。なんか、様子おかしいなって、、。」

そう言うと、大輔君は天を(あお)ぎ聖ちゃんは苦笑いをした。

どう言う感情、、?

「た、例えばどんな風におかしかったです?」

「そうね、、。顔を(のぞ)き込まれることが多くなったし、ウインクされるようになったわ。あと、私が何か困ってるたびにどこからか現れて、、、んーっと、それこそ少女漫画のヒーローみたいな事して帰ってったり、、。すごくチャラいんだけど、いつもの我儘(わがまま)さが皆無(かいむ)なのよ。」

この佑の態度に、私は(おお)いに戸惑っていた。(ただ)でさえ佑が何を考えているのか分からないというのに、(さら)に訳の分からない行動をされたら意味が分かるわけもない。

「あ、あ〜〜、、。」

大輔君は、軽く(まゆ)を寄せた。

「想像以上におかしいなこりゃ。」

「そ、そうだねぇ、、。」

聖ちゃんも、苦笑いをこぼしていた。

「そうよね!?急にどうしたのかしらと思って!好きな子でも、、と、思って、、。」

いざ口に出すと、その可能性が重く心にのしかかり、自然に目線が下を向いてしまう。

そんなゆかりの様子を見て、聖と大輔は2人して冷や汗を大量にかいていた、、、。



続く

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:醒雅圭 | 作者ホームページ:Not.  
作成日時:2024年1月3日 19時

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