織った時間 ページ34
「Asriel〜?何、話してるの〜?」
「C,Chara……痛"っ!?」
背後にたったCharaがその手に持つ
ナイフを振り下ろした。
オモチャのナイフといえど
威力は其れなりにあるようで
Asrielは苦痛に満ちた表情でいる。
「お人好しもいいところだって
僕、ちゃんといったのにさ…
…ホント良かったよ。
Aが戻ってきてくれて。」
隅で額を押さえて呻くAsrielを放って
Charaは深いため息を溢した。
「…僕には何がAを
自己犠牲に追い詰めてるなんて
分からないけどさ、
…ただ生きるのに、そんなに
力を入れなくてもいいんじゃない?」
頭に手を乗せられ、撫でられる。
何気ない言葉の筈なのに、
胸が締めつけられるような気がした。
「あ!ここにいたぁ!」
ドアが開く音と共に飛び込んできたのは
ゼェゼェと息を切らしたFrisk。
どうしたの、と聞きたかったけれど
Charaに病人がいるから静かにして、と
頭を叩かれていたのでやめておいた。
ある程度落ち着きを取り戻したFriskに
気を取り直して聞いてみる。
「2人ともいなかったから
Aの所かなって思って…」
えへへ、と可愛く笑うFriskに
その場は暖かい雰囲気が満ちる。
…かと思えば、口を固く結んで
Friskは此方を向いた。
「…Aは凄いと思うよ。
決意を使わなくても世界は繰り返す。
それを知って、諦めてたのに
唯一Aだけは諦めなかった。
それだけじゃない。
僕らに諦めない希望をくれた。
…何回ありがとうって言っても
言い足りないくらいだよ。」
「…私1人じゃできなかった。
皆がいてくれたから出来たんだよ。」
こんなにも誰かに
感謝された事は無かった。
何も言えなくなって、目を反らした。
「A…これからも、
僕らのお姉ちゃんでいてくれる?」
「…勿論だよ、Frisk。」
高い体温の掌が私の両手を包み込む。
それと同時にFriskが笑顔を作った。
これからは皆で新しい未来を
織り成していくんだと思うと
何故だか自然と笑みが零れた。
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真冬のハイビスカス(プロフ) - え、すご。好き。何これタヒねる((( (2022年3月12日 10時) (レス) id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
5884 - うわああああああああ!!ー神いいいいいいいいい!!! (2020年11月19日 7時) (レス) id: 46a9b0887f (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 6AB72D11L8DG5r6さん» 最後まで読んで下さってありがとうございました!別作品も良かったらどうぞ。 (2019年5月10日 7時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
6AB72D11L8DG5r6(プロフ) - やばい!すごい!めっちゃ面白かったです!!! (2019年5月9日 23時) (レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - Ro:Aさん» 最後まで読んで下さってありがとうございました(///∇///)次回作でお会いしましょう! (2019年2月25日 7時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零ノ花 | 作成日時:2019年1月1日 15時