36.ただいまとおかえり。 ページ36
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部長に送ってもらい、
無事帰宅できた…のは良いんだけど。
スマホの画面を開いてみると
時刻はなんと22時を過ぎていた。
近所迷惑にならない程度に
急いで階段を駆け上がる。
酔ってるせいか途中で
コケながらも忍び足で小走り。
ドアの前に立って
ちょっとだけ躊躇いながらも
えーーい、と玄関ドアを開ける。
「ただい……え？」
いつもなら灯りが
付いてるはずの家が真っ暗。
寝た？寝たのかな？
うん、きっとそうだよ。
そうだ、そうだ…
酔いと焦りでガンガンと痛みが
響く頭に必死に落ち着け、と
語りかける。
そりゃこんな時間だもん。
寝てるんだよきっと。
出て行くのは…まだ早いでしょ…
リビングへと歩みを進んでいく。
真っ暗だから目の前が見えない…
シーンと静まり返った部屋。
「…電気…どこだっけ…」
感覚がいまいち掴めない。
手を伸ばして探り探り。
ない、ないぞ電気。
そうだ、スマホの灯りでも
頼りにしようか！！！
と、スマホを取り出した瞬間。
パチっと付く電気。
え、勝手についた！？
なんてはずは無くて…
「おかえり。」
「さ、智くん…！」
部屋着姿の智くんが
ふにゃりと笑った。
言い聞かせてた事が実現すると
こんなにもホッとするんだ。
笑顔を見れただけで安心。
良かった、居た。
「ただいま…遅くなってごめんなさい。」
「んーん、良いの。
俺がね勝手に待ってただけだから。」
"勝手に待ってた。"
その言葉にキュウッと胸が締められた。
と同時に"ん？"と疑問符。
たまらず言葉に出す。
「なんで真っ暗にしてたんですか…？
どこに居たんですか…？」
「あぁ…んとね、ベランダに出て
夜景スケッチしてた。」
「…なるほど…ビックリした…」
「んふふ…ごめんね。」
「良いんです、居てくれれば…」
酔いのせいにすれば良いんだ。
今だけ素直でいさせて。
笑ってみせるとちょっとビックリした
顔してからふにゃりと笑ってくれた。
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きりりん(プロフ) - チェリーさん» ふぎゃあああ、コメありがとうございます！！そう言って頂いて光栄です｡ﾟﾟ(*´□`*｡)°ﾟ｡モテモテなのはきっと作者の願望だからですね！笑これから智くんが色んな顔見せてくれると思うのでこれからも読んでやってくださいね！ (2017年4月8日 18時) (
レス) id: f5be3d2d1d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - こんにちは！！この作品、昨日あなたへのオススメに出ていて、昨日から見させて頂いております！モテモテな主人公ちゃんが羨ましいですね…笑この作品の智くん、ほんとに大好きです！これからも頑張ってください！ (2017年4月8日 18時) (レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりりん
| 作成日時：2017年3月26日 10時
