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★天城くんに学ぶ愛され力ページ9

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「Aー、」
『……あ、呼んだ？』

ドリボの昼夜間、人によって様々な過ごし方があると思うけど、女の子の特権で一人部屋をもらったから誰かに絡まれない限りは部屋に籠っている。

「何してんの？」
『んとね、ドラマ見てた、織山の』
「何話？」
『5話、わくもうみた？』
「ん、見た」

一緒に見る？って聞こうと思ったけど、もう見ちゃったなら誘えないか。

侍とか、風磨くんと樹くんもいるから、あんまりわくとふたりで喋ったりできないからちょっとだけ寂しい。

「……でも、もっかい見たいから一緒に見ていい？」
『うん、いいよ。はい、片耳』
「A無線の使ってなかったっけ」
『充電するの忘れちゃって』

有線なのを言い訳にして、ちょっとくっついてもいいかな。

「近くね？」
『だって離れたら取れちゃうじゃん、……やだ？』
「いやじゃないよ」

再生ボタンを押して見ていると、「天城くんかわい〜」と何回も言うわく。
わたしに対してはなかなか可愛いって言ってくれないのに！

『……、』
「ん？どした？」
『天城くんの真似』

天城くんの真似をしてわくの肩に頭をのせてみた。
……やばい、恥ずかしい。天城くんすごい。素でこれやってるんでしょ？見習いたい、愛され力。

「高良くんの気持ち味わえんじゃん」
『かわいい？』
「……んー、まあ、」

まあ、って！

「なるー、いる？」
『あ、風磨くん！います！』

慌ててわくと離れた。

「あれ、元木湧もいる。ふたりで何してたの？」
「織山のBLドラマを見てました」
「へー？何、付き合ってんの？」
「何言ってんすか風磨くん(笑)」

メンバー以外にバレちゃいけないってのは分かってるけど、目の前で否定されるのはちょっとキツイなぁ、って。

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