熱願冷諦 ページ38
Charaと別れ、Ruinsを抜けて
暫く歩いていると、あっという間に
Snowdinへとついてしまった。
─あと一人、世界について
話さなきゃいけない人がいる。
でもきっと、彼は
自分で世界を知ってしまう。
私が言うと決心する前に。
「─Heya.」
背後から低い呟きが聞こえる。
その声はいつもよりずっと低くて
まるで何かを抱えているような。
─まさか、もう知ってしまったの…？
意を決して、振り返る。
「─！？」
背後にいた人物は私に向かって
倒れこむように力無く抱きついてきた。
本当に力が込もってなくて、しっかり
抱きしめないと倒れそうだった。
骨の匂いが鼻先をかすめる。
首に回された腕は酷く冷たいのに
とくとくと脈打つSoulはまだ温かい。
お互いに密着しているから、分かる。
「…っと…どうしたの？Sans。」
普段ならあり得ないこの状況に
恥ずかしさよりも先に不安が浮かぶ。
「─A。俺は…
……いや、何でもない。忘れてくれ…」
身体を微かに震えさせながら
細々とした声で囁く。
明らかに寒さからくる声じゃない。
「─S,Sans…！？大丈夫…ｯぅわ！？」
微妙なバランスで
何とか支えられていた身体が崩れ、
ぐらついて、雪の中にのめり込んだ。
幸い、Sansが上だったから
身体を傷つけてはいないみたいだ。
…良かった…ってそうじゃなくて。
何とか上体を起こし、
倒れたままのSansに呼び掛ける…
…が、一向に起きない。
鳩尾に入って痛かった額に触れると
いつもなら感じない熱があった。
「あ"っつ…！？」
思わず手を引っ込める程の熱。
あまりにも私の手が、
冷え過ぎているというのも問題だけど
Sansの熱も中々に問題だ。
─身体の震えは熱が上がる前触れ。
抱きつかれた時に感じた
小刻みな身体の震えはそれだったのかと
一人神妙に納得した。
「早く帰らないと…」
思ったよりもずっと軽い体重に驚きつつ
ぐったりとした力無い身体を背負った。
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零ノ花(プロフ) - コハクさん» 犬の呼吸音はトラウマだったな。怖かったわーあれ。 (2019年4月29日 16時) (
レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - Amalgamの話しはいつ聞いてもグロイと思う。犬はよくあんなの思い付いたよなぁ(失礼) (2019年4月29日 15時) (レス) id: 8996be223c (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - コハクさん» 会話割って失礼(_ _)。坂○忍さんに似てるよね。 (2019年4月29日 2時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - カマ猫さん» バカパン？あぁ、顔芸がヤバイ奴。(そうとしか認識してない矛盾の塊) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 8996be223c (このIDを非表示/違反報告)
カマ猫 - コハクさん» 個人的にバカパンに色々と相談したい。いい答えくれそう。 (2019年4月27日 14時) (レス) id: 6d716ce25d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零ノ花 | 作成日時：2019年3月14日 15時
