地下世界の彷徨者

口から出るのは毒ばかり ページ17

「辛くなったら戻ってお出で。
僕がハグしてあげよう！」

「まぁなんて素敵なの！
全力で遠慮させて頂きますね。」

矛盾する馬鹿話を繰り広げながら
骨兄弟をLabにて待つ。

「僕の心はガラスなんだよA君。
もっと丁重に扱ってくれないかなぁ。」

「知りません。」

「辛辣だね！
A君…君そんな毒吐く子だっけ？
僕そろそろガラスから
豆腐になりそうなんだけど。」

ヨヨヨ…と涙ぐんでみせる博士。
今に始まった事じゃない筈なのに。

「博士、仕事溜めてFollowerさん達に
迷惑かけないで下さいね。」

「僕の心配は！？」

またも泣き真似をしてみせる博士。
こっちも仕事があるんだし、
Labに通う筈なんだけどなぁ。

「NYE-HEHEHEH!」

馬鹿話を続けていると、
特徴的な声が響き渡った。
…あぁ。来てくれたみたい。

「Aｯ！このGreatな
Papyrus様が直々に迎えに来たぞ！」

「こんにちは、Papyrus。」

見たところPapyrusだけのようで、
Sansは来てないみたいだ。
…面倒臭かったのかな？

「フフ、君達は本当に
直ぐにでも仲良くなれそうだね。
じゃあ僕はお暇しようかな。
あんまり仕事を溜めすぎると
A君に怒られそうだしね。」

我が身を守るように、
身体を抱きしめてみせる博士。

「えぇ、そうですね。
精々怒られないようにして下さい。
私も博士のせいで
無駄なエネルギー使いたくないです。」

「し、辛辣ぅ…」

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