出待ち ページ6
私達５人は命からがら、雷が落ちまくる中を走って洞窟へスライディングした。
｢もうここなら大丈夫そうだね｣
｢イカズチタウンまで早く行けたら良いんですけど…｣
シトロンがそう言った瞬間、｢イカズチタウンって言ったか？｣という声が聞こえて振り向くと一人の男性がいた。深く被った帽子から右目が雷で反射して光って…
四人は絶叫して洞窟から出ようとした。男性と私は四人を引き止める。
｢今、洞窟から出たらどうなるかくらい分かるでしょ？それに人の顔を見て逃げるなんて相当失礼だけど｣
私がキツい一言を投げると四人は反省して元の位置に戻った。
その人は救急隊員として街に薬を届けないといけないのだが、脚を怪我しているため、行けないそうだ。
サトシが気前良く引き受け、その人の使命を代役でこなすことにした。
ルチャブルは洞窟の岩壁を砕き、テールナーは灯り、オンバットが５人の誘導を務め先に進む。
しばらくまっすぐな道が続き、分かれ道。オンバットの超音波で検知して先に進む。また分かれ道。オンバットの超音波。まっすぐ進み…
その時、大きな揺れがきた。何だ⁉と混乱する間にオンバットの真上の天井が崩れ、みんな各自で避けた。
岩壁が崩れる音が終わって、辺りを見渡すと…
｢サトシ、オンバット、ルチャブル、ピカチュウ。大丈夫？｣
｢ああ！ジユンは？｣
こっちも大丈夫、と答えたがセレナ達がいない。崩れた岩が目の前にあるところからして、二手に分断されたようだ。
サトシが私に代わって大きな声で向こう側のセレナとやり取りして、出サトシと私は先に街に向かうように指示された。セレナ達はさっきの救急隊員の面倒を見るそうだ。
するとオンバットが震えているのが目に入った。
もしかして崩れた岩に怯えて…？
｢大丈夫だよ、オンバット。みんながいる｣
私がそう言って、オンバットの頭を撫でる。ピカチュウもルチャブルも元気な返事で安心感を出す。オンバットも頷いてくれた。
やがて私達はオンバットの的確な指示に従って、出口を見つける。
｢｢やった！｣｣
洞窟を見つけた瞬間、サトシとハイタッチした。脚が早足になる。さあ、早く街へ…
洞窟から１歩出た瞬間、出口から一番近い岩にサンダーが止まっていた。
そして私達を見た瞬間、すごい勢いの雷を撃ってきた。私達は咄嗟に洞窟へ引っ込んで避ける。
｢何でここにサンダー⁉｣
サトシの言う通り、サンダーの出待ちした理由が不明だ。
この出待ちって…私達、相当ヤバそう。
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juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 大丈夫ですよ！間違いのご指摘、有り難いです。師匠の教えには何でもついて行きます！ゲッコウガはジユンの良き相談相手であり、ゲッコウガもジユンから貰うギブアンドテイクの関係ですね。ゲッコウガが最近キテるんです(笑)。この二人にも注目です！ (2016年10月2日 20時) (
レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - すみません、こちらも打ち間違えました(汗)。「逃逃げ込んだ」ですね。大した違いはありませんが……。どうもすみませんでした。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - ゲッコウガの察し、いいですね〜。ジユンちゃんが分かりやすいのもあると思いますけれど。 あ、さっき1ページ目から通して読んでいたのですが、3ページ目の最初が「逃逃げ込んでいた」となっていましたので、ご報告させていただきますね。今更でどうもすみません……。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 本当だ…！よく打ち間違いをしちゃうんです…。前にプラターヌ博士をプライベート博士と酷いミスをしたことがあって…(笑)。気をつけないと。間違いの指摘、ありがとうございます！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！考えている内容を早く書かないと忘れちゃうので電光石火で書いてます(笑)。アランやジユンの話を書くのが大好きってのもありますが…。これからも作品のクオリティー上昇も叶えつつ頑張ります！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月29日 17時
