エイセツジム ページ40
森を抜けると、そこは雪国であった。
なんて、そんなどこぞの有名な小説の幕開けと同じ台詞と共に見えたのは、エイセツシティ。まあ…エイセツは年がら年中、雪が降るから雪国といえば雪国だが…。
私は新たに寒気を感じて、ポケモンセンターでみんなと借りてきた上着…グレーのダウンジャケットの前を合わせる。
寒がりな私に、エイセツシティそのものが大敵。という訳で、しっかり着込んできた。
白い編み目の粗いニットセーターの下に赤いチェックのシャツを重ね着して、濃い青のスキニージーンズ、黒いレインブーツ。シャツと同じ、赤いチェックのマフラーまで巻いて重装備。シトロンも同じような有り様だったので、一人だけ浮くこともなく、寒さに何とか耐え凌ぎながらやって来た。
｢ここがエイセツジムみたいね！｣
セレナが電子タウンマップを見ながら言った。私達の前に、大きな建物…。ここが、サトシのカロスリーグ出場の出場権を兼ねたジム。
｢すいません！ジム戦、お願いします！｣
サトシがそう言うと、足元から５匹のカチコールが現れた。お出迎えのマスコットかな？可愛いなぁ〜、ツンデレのグレイシアとは大違い…
思考を読まれたのか、グレイシアの視線が絶対零度を放つ。
嘘だよ。グレイシア、ちゃんと可愛いから。そう言って、何とか絶対零度の視線で凍死する危機を回避した。
｢エイセツジムへようこそ！ジム内はとても冷えているので、しっかり防寒してからご入館ください！｣
寒さで歯がガチガチしてるのか、何だか焦ったような声だった。どんだけ冷えているんだろう？
｢こっちは準備オーケーです！｣
サトシがそう返事すると、カチコール達がバトルフィールドの扉の前に集合し、扉が開いた。冷気が襲ってくる。
｢へっ…くしょん！｣
私は堪らず、くしゃみが出る。しかも１回では治まらず、ダメ押しのもう一発。さらに執念のもう一発。
｢大丈夫ですか？｣
私の三連続くしゃみを流石に心配したのか、ショータが聞いた。みんなもジム内を見るより、私の様子を窺っている。
｢あはは…私、寒がりだからね｣
｢悪いな。ここは氷タイプのポケモンが快適な温度まで下げてるから、あれだよ。ちょっと寒いんだよ｣
しゃがれたような声が後ろから聞こえて振り向くと、こちらのフィールドの反対側に、男が一人、奥に胡座をかいて座っていた。
｢お前達、あれだよ。よく来たな｣
この人がエイセツのジムリーダー…ウルップ。あれだよって何だよ…なんちゃって。
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juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 大丈夫ですよ！間違いのご指摘、有り難いです。師匠の教えには何でもついて行きます！ゲッコウガはジユンの良き相談相手であり、ゲッコウガもジユンから貰うギブアンドテイクの関係ですね。ゲッコウガが最近キテるんです(笑)。この二人にも注目です！ (2016年10月2日 20時) (
レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - すみません、こちらも打ち間違えました(汗)。「逃逃げ込んだ」ですね。大した違いはありませんが……。どうもすみませんでした。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - ゲッコウガの察し、いいですね〜。ジユンちゃんが分かりやすいのもあると思いますけれど。 あ、さっき1ページ目から通して読んでいたのですが、3ページ目の最初が「逃逃げ込んでいた」となっていましたので、ご報告させていただきますね。今更でどうもすみません……。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 本当だ…！よく打ち間違いをしちゃうんです…。前にプラターヌ博士をプライベート博士と酷いミスをしたことがあって…(笑)。気をつけないと。間違いの指摘、ありがとうございます！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！考えている内容を早く書かないと忘れちゃうので電光石火で書いてます(笑)。アランやジユンの話を書くのが大好きってのもありますが…。これからも作品のクオリティー上昇も叶えつつ頑張ります！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月29日 17時
