能ある者は爪を隠す ページ29
ゲッコウガの言うことに耳をすます。
えっ？ゲッコウガに比べれば私は比較的普通だから普通さをアピールした方が良いだって？そげんアホなこつ〜！私のどこが普通なんだ。
｢私が両方の存在になれるんですか？それは興味深いですね。私が選べるなら当然前者ですけど…でも私はただの小娘ですよ｣
何か言いたそうにしているユリーカにさりげなく睨みを効かせて黙らせた。
君にこれ以上、爆弾発言されると困るんでね。
｢そうかしら？私には強者の雰囲気が伝わってくるけど…ほら、能あるウォーグルは爪を隠すっていうじゃない？｣
流石プロは違うな。普通の人ならどこにでもいる人としか認識しないのに、幾田の激戦をこなしてきたチャンピオンは見ただけで、相手の力をおおよそ推し量れると言う。身近にチャンピオンがいるので、そういう話は聞いていたが…まあ、あの人は他の人より無駄に勘が良いってのもあるんだろうけど。
｢バトルはできない訳じゃないですけど、バトルよりポケモンと触れ合う方が楽しいですから。それよりユリーカの言う通り、ゲッコウガがスゴいんですよ｣
悪いね、ゲッコウガ。いつまでも質問される訳にはいかないのだよ。
私の台詞を聞いたゲッコウガが肩をすくめた。
運良く、私はあっさり解放されて私達はゲッコウガのあの現象について話す。
｢そんなことが…｣
カルネは私達の話を聞いてかなり驚いていた。
｢それもゴジカさんが言ってたんです。『この者の未来、誰も見たことのない高みの未来へ二人で登って行くことになろう』って｣
シトロンがそう付け足すとカルネは少し考えていた。そして言った。
｢サトシ君。そのゲッコウガの姿、見せてくれないかしら？｣
カルネはボールからサーナイトを出した。カロスチャンピオン・カルネのパートナーといえばサーナイト。メガシンカの使い手。要するに大本命。
｢ここで私のサーナイトとバトルしましょう。私もゲッコウガのパワー、見てみたいの｣
私なら即回れ右して全力で逃げるが、サトシというトレーナーは…
｢はい！カルネさんとポケモンバトルできるなんて最高です！｣
頑張ろうぜ！とゲッコウガに声を掛けるサトシを見てため息。だよな〜…。
二人がバトルするのに十分な広さをとって向かい合い、サーナイトとゲッコウガが二人の間で対面する。
相性はある意味互角…サーナイトの方が少し有利か。
シトロンもバトルパルス測定器を復活させて観測する。
ゲッコウガのあの力、今日はどこまで出るかな？
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juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 大丈夫ですよ！間違いのご指摘、有り難いです。師匠の教えには何でもついて行きます！ゲッコウガはジユンの良き相談相手であり、ゲッコウガもジユンから貰うギブアンドテイクの関係ですね。ゲッコウガが最近キテるんです(笑)。この二人にも注目です！ (2016年10月2日 20時) (
レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - すみません、こちらも打ち間違えました(汗)。「逃逃げ込んだ」ですね。大した違いはありませんが……。どうもすみませんでした。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - ゲッコウガの察し、いいですね〜。ジユンちゃんが分かりやすいのもあると思いますけれど。 あ、さっき1ページ目から通して読んでいたのですが、3ページ目の最初が「逃逃げ込んでいた」となっていましたので、ご報告させていただきますね。今更でどうもすみません……。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 本当だ…！よく打ち間違いをしちゃうんです…。前にプラターヌ博士をプライベート博士と酷いミスをしたことがあって…(笑)。気をつけないと。間違いの指摘、ありがとうございます！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！考えている内容を早く書かないと忘れちゃうので電光石火で書いてます(笑)。アランやジユンの話を書くのが大好きってのもありますが…。これからも作品のクオリティー上昇も叶えつつ頑張ります！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月29日 17時
