かけっこ対決 ページ26
それから、いつも通りの忙しない旅が続いた。悩みなんて考えている時間が惜しい程、自由で長閑で楽しい毎日だった。
そしてアランを見送ってから数週間が経過したとある日…
サトシとゲッコウガは互いに準備運動を済ませ、スタートラインに立つ。
｢用意…スタート！｣
サトシの掛け声で二人は同時に走り出す。二人の行く先には生い茂った森。
｢このスピードでかわすのは、ちょっと難しいな！｣
二人の目の前に立ち塞がる大木を二人は避けて、スピードを落とすことなく駆け抜ける。驚くべきことに二人の早さは互角。まさにスーパーマ◯ラ人だ。
サトシは連続して林立する木を何とかかわしたが、スピードが若干落ちる。
ゲッコウガは流石は忍者ポケモンというだけあって、規則性なく生えに生えた木を軽々とジャンプして避けながら進んで行く。
｢なるほど…そうやって避けるのか！負けないぜ！｣
サトシは次に出現した大木をゲッコウガと同じ要領でかわした。するとゲッコウガは大きくジャンプして、木から木へしなやかな身のこなしで飛び移り、進んで行く。
サトシも負けない、とばかりに大ジャンプして木を1本、2本、…
しかし2本目の木へ飛び移り着地した瞬間、足が滑って叫び声を上げながら、真下に落下した。
楽々と木へ飛び移っていたゲッコウガが振り向いて、見事に痛々しい落下をしたサトシに手を差し伸べた。
｢いやぁ…このくらいやらなきゃ、あの力は使えないからな｣
サトシは清々しい程に完璧なしりもちをついていたが、ゲッコウガの手を取って立ち上がった。
そしてまだまだ続く長い森の道を二人で走り抜けて行く。
やがて出口が見え、待っているセレナ達が見えてきた。
二人とも元気…という訳ではなく、ゲッコウガはスタート当初と同じペースで走っているが、サトシはヘトヘトだ。
フィニッシュはゲッコウガが華麗にジャンプしてゴールイン。
｢ゲッコウガ、ゴール！｣
ユリーカがコールすると、セレナがサトシに声援を送る。
サトシはゲッコウガのように華麗にゴールインする…なんてことはなく、ヘトヘトな状態で何とか完走してゴール地点でダイブした。
ユリーカがサトシのゴールをコールすると、ピカチュウが倒れ込んだサトシに駆け寄る。
｢ゲッコウガ、早すぎ…｣
そう言って仰向けになったサトシの前にミルクティー色のレースアップブーツ。
｢ゲッコウガのトレーナーとして素早さで勝てないこと位分かるでしょ？｣
サトシの頭上から呆れたため息が降ってきた。
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juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 大丈夫ですよ！間違いのご指摘、有り難いです。師匠の教えには何でもついて行きます！ゲッコウガはジユンの良き相談相手であり、ゲッコウガもジユンから貰うギブアンドテイクの関係ですね。ゲッコウガが最近キテるんです(笑)。この二人にも注目です！ (2016年10月2日 20時) (
レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - すみません、こちらも打ち間違えました(汗)。「逃逃げ込んだ」ですね。大した違いはありませんが……。どうもすみませんでした。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - ゲッコウガの察し、いいですね〜。ジユンちゃんが分かりやすいのもあると思いますけれど。 あ、さっき1ページ目から通して読んでいたのですが、3ページ目の最初が「逃逃げ込んでいた」となっていましたので、ご報告させていただきますね。今更でどうもすみません……。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 本当だ…！よく打ち間違いをしちゃうんです…。前にプラターヌ博士をプライベート博士と酷いミスをしたことがあって…(笑)。気をつけないと。間違いの指摘、ありがとうございます！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！考えている内容を早く書かないと忘れちゃうので電光石火で書いてます(笑)。アランやジユンの話を書くのが大好きってのもありますが…。これからも作品のクオリティー上昇も叶えつつ頑張ります！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月29日 17時
