超人宣言 ページ25
その後、何事もなかったように帰ったが、セレナ達に質問攻めされた。
もうこんな気分で取り調べをかわして、ますますこじらせる気力もなかったので昨晩のことをざっくり説明した。するとサトシ以外全員の顔色が変わった。
｢なるほど。だから昨晩ずっと帰ってこなかったんだ。メモだけ残して何用かと思えば…良かったわね。アランと進展…｣
｢進展なんかじゃないって｣
セレナにすかさずツッコミを入れて、昨晩のことを冷静に思い出す。
あんなことがあったけど、まだ戻っていない。なのに…
｢きっとアランも、久しぶりにジユンと過ごせて良かったって思ってますよ。おかげで気まずさは少し薄れた訳ですし｣
シトロンがそう励ましてくれた。私も少し困ったような笑みで返した。
嬉しいか嬉しくないかで決めるなら断然嬉しい方に入るが、でも複雑だ。
まだ戻ってない。だけど気にせずにはいられない。
私はみんなの前で笑顔を保ったまま考えていた。
｢俺はゲッコウガになる！｣
荷物整理をして準備万端でポケモンセンターにみんなが出たとき、トレードマークの赤い帽子を後ろに回しながらサトシは爆弾を投下した。
｢｢｢ええっ⁉｣｣｣
サトシの隣のゲッコウガも意味合いをあまり理解してないようだ。
｢そのくらい強くなるってことさ！今まではポケモンに強くなってもらっていた。今度は俺が強くなる番だ。絶対にやらなくちゃ！ゴジカさんの言う『誰も見たことのない高みの未来』ってやつ、一緒に行こうぜ、ゲッコウガ！｣
サトシワールド全開のショート演説にゲッコウガも握り拳を見せて頷いた。
｢サトシらしい発想ですね｣
｢スタミナつけなきゃな！｣
シトロンの発言にさらに意欲を見せつけるサトシ。あら、まあ…。
｢うなぎでも食べまくれば良いんじゃない？｣
｢確かにそういうのもアリかもな！でもまずはマラソンだ！｣
私の僅かに毒を含んだ提案を毒に気付かないまま受け入れたサトシ。彼の毒素分解能力、すごいわ…。
そしてサトシは手持ち全員を出した。
｢よーし！みんなで行くぞ！｣
本当にそのままダッシュしてしまった。みんな素早さが高いポケモンなのに、それに追いつくには相当走らないといけない。出遅れた私達も慌てて走り出す。
朝っぱらから脇腹にキそうだ。
｢えっ、ちょっと嘘でしょ⁉待ってくださ〜い！｣
もはやお約束のシトロンの待ってください発言。
チームのリーダーが超人だとこれほど大変なのか。
しばらく多忙で悩みも忘れそうだ。
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juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 大丈夫ですよ！間違いのご指摘、有り難いです。師匠の教えには何でもついて行きます！ゲッコウガはジユンの良き相談相手であり、ゲッコウガもジユンから貰うギブアンドテイクの関係ですね。ゲッコウガが最近キテるんです(笑)。この二人にも注目です！ (2016年10月2日 20時) (
レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - すみません、こちらも打ち間違えました(汗)。「逃逃げ込んだ」ですね。大した違いはありませんが……。どうもすみませんでした。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - ゲッコウガの察し、いいですね〜。ジユンちゃんが分かりやすいのもあると思いますけれど。 あ、さっき1ページ目から通して読んでいたのですが、3ページ目の最初が「逃逃げ込んでいた」となっていましたので、ご報告させていただきますね。今更でどうもすみません……。 (2016年10月2日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 頂志桜(サム)さん» 本当だ…！よく打ち間違いをしちゃうんです…。前にプラターヌ博士をプライベート博士と酷いミスをしたことがあって…(笑)。気をつけないと。間違いの指摘、ありがとうございます！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！考えている内容を早く書かないと忘れちゃうので電光石火で書いてます(笑)。アランやジユンの話を書くのが大好きってのもありますが…。これからも作品のクオリティー上昇も叶えつつ頑張ります！ (2016年9月30日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月29日 17時
