10人抜き ページ46
《アランside》
俺は今、10人抜きラストの相手、四天王のパキラと対戦している。
ここまで行ったのなら、やるしかない。これが終わったらジユンに謝ろう。いくら何でも、あんな辛い思いを抱えているのについ言ってしまった。ジユンは口調こそ怒ってなかったものの、悲しそうな顔だった。
そう考えながら空中でリザードンとメガヘルガーの技がぶつかり合う。
リザードンはフィールドに叩きつけられて立ち上がったが、今までのバトルの疲労がきたのか苦しそうに息切れしている。
｢あら、お疲れのようね。楽にしてあげる。噛み砕く！｣
対してメガヘルガーはこちらに比べるとまだ余裕だ。
だが、ここで負ける訳にはいかない。俺のメガストーンやキーストーンが奪われる。そして、大切なものを守ることが出来なくなる。
｢リザードン！行っけー‼ブラストバーン‼｣
リザードンが残りの力を振り絞り、フィールドに拳を叩きつける。
メガヘルガーの足場がどんどん崩れていき、避けることも出来ずにブラストバーンに呑み込まれた。
今までのバトルで最大級の爆発が起こる。
｢何てパワー…｣
パキラがそう呟くのが聞こえた。
そして大爆発の煙が消え、フィールドがようやく見えた。メガヘルガーは倒れ、メガシンカが解けた。
モニターにclearの文字が浮かぶ。
｢よくやったぞ、リザードン！｣
メガシンカを解いたリザードンのところまで歩み寄って、リザードンの肩を組んだ。パキラは｢お疲れ様、ヘルガー｣と言いながらボールに戻した。そしてこちらに歩いてくる。
｢本当に憎たらしいトレーナー！憎すぎてむしろ好きよ。10人抜き、おめでとう｣
俺はリザードンの首を撫でていた手を止めてパキラに向き直った。
｢ありがとうございます！｣
すると後ろから拍手が聞こえて振り向くと、俺がフィールドに入った方の入口から代表がこちらに来た。
｢パキラを破るとは大したものだ｣
｢限界を越える絆。確かに見せてもらったわ｣
パキラは代表の隣に立った。そして代表は言った。
｢メガシンカはポケモンだけでは出来ないということだ｣
｢はい。俺たちトレーナーも大きな決断をするものだと気付きました。感謝します！これで俺の大切なもの全てを守ることが出来ます！｣
途中、パキラが興味深そうな目で俺を見たのが若干気になったが、それでも言い切った。リザードンも頷く。
｢ほう、大切なものとは？｣
その時、秘書が代表を呼んで何かを耳打ちした。
俺は話を聞いて絶句した。
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
