ミステリアス ページ44
暫く抱きしめながら泣き出したマノンの背中をさすっていた。
マノンもいよいよ泣き止み、私は身を離した。そして最初から気になっていた質問をぶつけた。
｢そういえば、ハリさんはどうしたの？｣
｢ちょっと一人にしてほしいって言って…どこに行ったのか分からない｣
マノンよりハリさんが迷子か。だが、私にはエーフィをもう一度出して聞き出すだけの余力はなかった。もう一度あの悲しみに満ちた目で見られたら、きっと耐えられない。罪悪感が襲うだろう。
｢私はバトルフィールド側を探すからマノンはこの辺りを探してて｣
取り敢えず、私は指示を出した。きっとやることがないと無力に感じるし、何もしないよりはましだろう。案の定、マノンは頷いて立ち上がった。私も立ち上がって、バトルフィールドの方向へ戻った。まさかアランのいるバトルフィールドに乱入なんてあり得ないしエントランスの辺りから遡って調べるかな…
それにしてもやたら赤と黒が目立つんですけど、この廊下。ある意味対照的な色のコントラストで目がバカになりそう…
｢うわっ⁉｣
考え事をしてると誰かにぶつかった。謝ろうと思って相手を見る。
どこかで見覚えがある。有名人？…ニュースキャスターの、カロスの四天王のあの人にそっくり…いや、そっくりどころじゃない。
｢すみません、よそ見してて…パキラさんですよね？｣
｢ええ。あなたは…代表に呼ばれたの？｣
色気満載のミステリアスな雰囲気漂う美女。流石ニュースキャスターの顔だけある。でも人気ニュースキャスターがこんなところに何の用なのか理解に苦しむ。
｢違います。ダイゴがフラダリさんに用事があるというので同行して来たんです｣
｢あら、アランに会いに来たんじゃないの？そうでなければ、ゲストとして呼ばれたのかって思ったわ｣
あくまでフレンドリーに話しかけているが、何だか怪しい気がする。
｢まあ…アランのことは否定出来ませんけど、どうして私がゲスト扱いされたと思ったんですか？｣
｢だってあなた、すごく綺麗な顔立ちをしてるから。お世辞とかじゃなくて、私もマスコミ関係者として色々な芸能人やモデルを見てきているけど、あなたは郡を抜くような美しさだもの。まさか気付いてない訳じゃないわよね？芸能界やモデル業を目指したことはないの？｣
獲物を狙うような興味津々の目で細かく見られている。これは単なる好奇心か、罠なのか。
｢そうですか？特に意識したこともその道を考えたこともありません｣
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
