アマチュア ページ41
プラターヌ博士に状況を説明してから数時間後、私たちはフラダリラボを訪れた。私とマノンはアランに会うため、ダイゴは巨石を確認するため。
エントランスでサングラスを掛けた秘書らしい人が応対した。フラダリさんに会いたいと旨を伝えると待ち合い室に通され、秘書は奥へ消えた。
待ち合い室には巨大な地球儀がゆっくり回転していた。どこぞの科学館とすごく似ている。
私は拳を握っていた。時間が経てば経つほど拳に力がこもったが、今や握っている指の関節が白くなるまで握っていた。
｢うわあ〜！でっかーい！何だろ、このでっかい球？｣
マノンがハリさんと盛り上がる。マノン、それは地球儀っていう基本中の基本…
｢お待たせしました｣
来た、お目当てのオーナー。マノンはフラダリを見てさらに目を輝かせた。私も過去のことがなければそんな純粋な目でフラダリを見ていたのだろうか？
｢あの、アラン、いますか？｣
｢いるとも。バトルしている｣
あくまで子供にも丁寧だ。腰を屈めてマノンと同じ高さで話す。
マノンが見に行っても良いですか？と聞くと想定していたのか案内させよう、と頷いた。マノンは喜んでいるが、何故かそんな気になれない。
｢ジユンとダイゴさんは？｣
ダイゴは後で行くよ、と言ったが私は一緒に行くと答えた。ここまで来て無駄なプライドは捨てよう。アランには一言言う必要がある。
｢巨石のことですな？｣
秘書について出ていく前にそんなことが聞こえた。振り返らずともダイゴが頷いたことはわかった。
秘書について行ってバトルフィールドに案内された時、最初に見えたのはメガリザードンがメガフシギバナの蔓に両手を縛られているところだった。毒タイプの技をもらったのか毒状態で逃げることも出来ず、じわじわ毒のダメージを受けていた。
｢リザードン！｣
マノンが心配そうに言うとリザードンがこちらに気付いたのか、アランの方を振り向き、何か言う。アランはマノンと私の姿を捉えたが、すぐ目を逸らした。
｢いいから自分の心配をしろ！｣
確かにそうだ。こうしてみると、リザードンは本当に仲間思いなんだ、と感じる。そして２匹の様子を見てため息をついた。
｢どうしたの？｣
｢フィールドの毒の技を受けた時に溶けた跡からしてベノムショックを連発したのね。ベノムショックは相手が毒状態になった時、威力が上がる。だらだら蔓の鞭でダメージを稼ぐのはアマチュアってこと｣
こんなことが分かるのも過去の戦いの呪いだった。
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
