状況報告 ページ40
ホウエンからカロスに戻るのに１日はかかる。だが、もうすぐ空の旅が終わろうとしている。
ジユンはダイゴのプライベートジェットに乗ってからほとんど話すことなく、黙ってシートに座っていた。そんなジユンをダイゴとマノンは心配して見守る。
｢ねえ、ジユン…怒ってる？｣
マノンがおずおずと聞いた。ジユンはゆっくり顔を上げてマノンを見た。
｢怒ってないよ｣
ジユンは安心させるように笑ってみせたが、ぎこちないものだった。
確かに怒ってはいない。ただ、悲しかった。失望していた。
自ら危険に飛び込み、周りの人を心配させているのに置いてきぼりにした。そんな彼を止めるのは周りにいるマノンやジユンであってフラダリではない。
どうして自ら危険に追い込むのか、孤立に追い込むのか。
全てはフラダリの思惑に踊らされていると感じていた。どうしてそのことに気付かないのだろう？
｢皆、そのままフラダリラボに向かう前にプラターヌ博士に連絡してから行かない？アランのこと、きっと心配してるだろうし｣
ジユンがそう言うと二人はホッとしたように頷いた。
何かが少しずつ変わってきている。アランとの関係も、マノンやダイゴとの距離感も、自分の気持ちも…。
｢シャワーを少し借りるわ。気持ちをさっぱりさせたいの｣
ジユンは言い終わる前に立ち上がり、シャワールームへ歩き去った。背後から二人の不安そうな視線が追いかけていた。
｢やあ、マノン君。久しぶりだね。どうかしたのかい？｣
フラダリラボの近くの空港のスペースを借りてプライベートジェットを『駐車』した後、空港内のテレビ電話でプラターヌ博士に繋いでいた。
ジユンは博士とテレビ電話上ながらも対話すること、何だかんだ気の進まない場所でも施設を訪問するということで洒落た服に着替えていた。
袖無しで白地の生地の腰から上は普通のストライプ、下は斜めのストライプのワンピース。ラインの色は黒。肩にミルキーピンクのジャケットを掛ける。靴はスカイブルーのストラップ付きのヒール。ハンドバッグを靴の色で統一する。
｢あの、アランっていうトレーナー、知ってますよね？私たち、アランと旅をしてたんです｣
マノンがそう言うとプラターヌ博士は驚いた顔をする。そこでダイゴとジユンがテレビ電話に顔を出す。
｢ダイゴさん…ですね？｣
｢マノン君とアラン…特にジユンとは色々深い関係がありまして…｣
プラターヌ博士はダイゴとジユンの話を聞いて絶句した。
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
