デボンコーポレーション ページ31
プライベートジェットで悠々と空の旅を満喫して、やがてカナズミの飛行場に着陸する。
プロペラがまだ回っている間に待ちきれず、マノンはドアを開けて元気よく降りる。さらにジユン、アラン、ダイゴと続く。
｢見晴らし最高〜！デボンコーポレーションって言うんだよ、ハリさん。ダイゴさんのお父さんの会社なんだって！｣
マノンが飛行場のすぐ近くに見える巨大なビルを見上げながら解説する。
ったく…10歳の新米トレーナー相手に石の洞窟なんて案内するような人が次期社長で本当に良いのだろうか。ダイゴが社長…あり得ない。
｢…先に行くぞ｣
アランがポケットに手を突っ込みながら歩いて行く。マノンはノンノンノン！と言いながらジユンと一緒に追いかける。
｢あのさぁ、感動ってものはないの⁉｣
｢急を要する。ついて来るのは良いが、邪魔はするなよ｣
あいつ、本当に余裕無さすぎ、とマノンが毒を吐いた。ジユンはつい苦笑いした。確かに朝の事件を目の当たりにした身としては否定できない。
アランの気を宥めようと右側に回り込んでから腕を組んだ。左肩の怪我は３日前より治っているが、まだ痣は消えていない。朝に湿布を貼り変えた時、流石に紫ではなくなったが、ほぼ治った黄色からまだまだの青緑まであった。
アランは少しだけ歩くスピードを緩めて、デボンコーポレーションの入り口へ入って行った。
｢これがカナズミの沖合いから200キロ圏内の映像です｣
流石、御曹司。お父様の会社の超ハイテクな機械を自在に操り、フラダリとインターネット上で対面&情報交換している。フラダリと直接対面しなくて本当にラッキー。やっぱり科学の力って素晴らしい。
｢こちらの映像も出そう｣
フラダリが２つ、３つばかりのファイルをダイゴが操作する特大スクリーンに出す。映像の中で何か動いている。見覚えのある姿だ。
｢この進む物体は？｣
｢恐らく、大陸ポケモンのグラードンかと…｣
今まで窓の外を見ていたマノンが振り向いた。この中でグラードンについて知らないのはマノンだけだ。ジユンはアランと一瞬視線を合わせた。
｢大地を広げたとされているポケモンなの｣
｢この子もポケモンなんだ…｣
この子って言ってるけど…グラードンはこの子って言えないレベルに色々やらかしてて危ない存在だけどね。
｢これを見て欲しい｣
フラダリがさらに映像を出した。どのファイルよりも上に出したその映像を見て、ダイゴとジユンは息をのむ。
｢｢ゲンシカイキ…⁉｣｣
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
