真相 ページ29
落ち着いてきたアランを見て心の中でホッと一息つく。
何をどう勘違いしたのかイマイチ分からなかったが、良からぬことに巻き込まれたとでも思っていたのだろう。夜中に出ていった時は何もうるさく言わなかったのに帰ってから怒られて意味不明だった。ちょっと…怖かった。
あーあ…バレちゃったか、キーストーン。
アランはメガシンカについて目ざといから特にバレたくなかったのに…。だが、こうとなれば、さっさと白状するしかない。
｢この間の事件で…レックウザに遭遇したでしょ？レックウザはホウエンに伝わる超古代ポケモンの１つ。レックウザが現れたということは、他の超古代ポケモンも何らかの動きがあるんじゃないかって予測して、ダイゴと一緒にその超古代ポケモンについて調べていたの｣
｢その超古代ポケモンは何だ？｣
アランがそう言ったので、バッグからノートパソコンを開いた。パスワードを入力して、あるファイルを開いて見せる。
｢この写真に写ってるポケモン…カイオーガとグラードンのこと。この２匹に関する昔話をあれこれ探ってみたけど、空振り。
私はアランと会うよりずっと前に、このキーストーンと私が見つけたメガストーンを詳しく調べてもらっていたの。ダイゴのお父様の会社に。ツワブキ社長もフラダリさんとは違った視点だけど、メガストーンを研究していたから、このメガストーンを貸して研究に協力していたの。ホウエン一の大企業だから忙しくて、1か月前にやっと調べ尽くして昨晩、返されたの。
ダイゴはそれを渡した後も昔話の調査をしようとしたけど、マノンの面倒を見なきゃいけないから強制的にお引き取りしてもらって、私が夜更かしして探ってたわけ。そしたらいつの間にか眠ってて気付いたら朝の５時近く。大慌てで片付けて荷物を引っ掴んで、この部屋に飛び込んできたの｣
私は事件のあらましを淡々と話す犯人になったようなつもりで洗いざらい喋った。アランの視線だけで私より強面の極悪人でもペラペラ喋りそうだ。
｢その…すまなかった。勘違いだった｣
｢どんな勘違いしたのか聞いたらちょっと気分が優れなくなりそうだから聞かないでおくわ。お腹、空いたよね？｣
私は何もなかったように振る舞い、洗面所の方向に向かって回れ右をした。
｢そのメガストーン…どのポケモンのメガストーンなんだ？｣
｢チルタリス。でも、あの子、バトルするのがあまり好きじゃないからバトルしてあげたいのは山々なんだけど、ちょっとバトルはね…｣
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
