衝撃 ページ28
《アランside》
早く戻るから、と慌ただしくジユンは部屋から出ていった。何の用かは知らないが、止めようにも風呂上がりにあんな会話を聞いたら止められない。
｢下手したら死んでたかもしれなかった！あの巨石に関わってまた危険な目に遭ったら…｣
あんなに切羽詰まって辛そうな声を初めて聞いた。ここでうるさく言って止めると可哀想な気がして行かせた。
そして今、朝の５時。まだ帰っていない。
あんな時間に何の用事だったのだろうか。
するとバタン、と部屋のドアが開いた。ジユンがよろめきながら入って来る。
出ていった時に着ていた白いシャツはクシャクシャで、ジーンズにシャツインしようとしたらしいが、サイドしか入っていない。シャツのボタンが第二ボタンまで開いていて、髪がボサボサだった。
いつも隙のない着こなしをする彼女がどうしたのだろう。
どうした、と彼女に近寄ると首筋に赤い跡が点々とついているのが見えた。
まさか…。頭の血管が沸騰するのが分かった。ジユンが怯えた顔になる。
｢あんな時間に何の用かと思えば…誰と会ってたんだ？｣
自分でも驚くほど低い声になった。ジユンは一歩ずつ後ろに下がる。しかし後ろはもうすぐ壁だ。
｢…ダイゴ｣
ジユンが絞り出すような声で呟いた。最初から疑っていたが…あの男…！
｢ダイゴにあんな時間に呼び出されておかしいとは思わなかったのか？あいつも俺と同じ男だ。夜中に呼び出すなんて１つしか考えられないだろ｣
壁まで追い込み、逃げ場がなくなったジユンの顔の両側に手を置いて、完全に逃げ場をなくす。
｢な、何言ってるの？そんなことじゃなくて…｣
ジユンがそう身を引こうとした時、髪が揺れて耳が露になる。そこにはこのシンプルで乱れた服装とはそぐわないものが…
｢キーストーン…？｣
ジユンはため息をついて、耳たぶに付いたキーストーンを外す。もう片方の耳にも同じような真珠のイヤリングが付いていたが、どうやらフェイクのようだ。
｢真実を話すから、とにかく落ち着いて座って｣
ジユンは追い詰められたベッドを顎で指して言った。俺は不完全燃焼な気持ちのまま壁ドンから解放してベッドの上に座る。
｢私も…あんな時間に呼び出されて、変だと思った。だけどダイゴは用もなく人に面倒を掛けるような人じゃない。昨日ダイゴから電話がきて、巨石について見つけたものの確認に今日、見に来て欲しいって連絡してきたの。それでダイゴも私に見せたいものがあるって言って呼び出したの｣
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
