願い事 ページ26
そして、後日、フラダリラボに招待された。
フラダリはメガシンカの絶大なエネルギーを使って世界平和に使おうとしているとアランに明かした。
アランの上司、プラターヌ博士も同じメガシンカをテーマに研究している。プラターヌ博士と協力しては、と持ちかけたが頑固たる口調で断られた。
メガシンカエネルギーを悪用する者からプラターヌ博士も守らなければならない、と。
そこで、私に協力してくれないか。そう言って小型のジェラルミンバッグをテーブルの上に置いて中を開ける。
中にはキーストーンとメガストーン。しかもリザードナイトだった。
そして協力することを決めて、今、こうして左手首に身に付けている。
｢…何か、すごい奇跡的な出会いだね｣
私はそう言ったが怪しさが増すばかりだった。世界平和がどんなものか漠然としていて明確でない。上手く言いくるめてアランとプラターヌ博士を疎遠化させた。そしてまたしても漠然とした言葉。
｢己の思いを成し遂げたければ、最強であれ｣
最強でなくても思いは成し遂げられる。何故…？
｢お前はどうなんだ、ジユン。ジユンの過去はどうだったのか知りたい｣
暗闇で顔の表情は見えなくても、私をじっと見ている視線を感じる。
あの人が言っていた。ジユンは本当の自分をさらけ出すことに恐怖心を持っている、と。そしてその通りだと思う。あの日以来、自分を偽ってきた。本当の自分を隠していた。長い間、ずっと自分を偽ってきた今、いきなり切り替えられない。ごめん、アラン。もう少しだけ…。
｢…アランが自分の過去を明かしてくれて本当に嬉しかった。だけど…私の過去は複雑で…私一人だけが関わってきた訳じゃないから、簡単には話せない。恩を仇で返すような真似だけど、ごめんなさい。…ダイゴが了承したら、話すよ｣
流石にノーヒントは可哀想なので１つだけ与える。アランは暫く黙っていたが、そうか、と呟いた。
｢本当にごめんなさい…自分でもちょっと思い出すのが辛くて…｣
｢気にするな。無理強いはしない｣
アランが私の肩を引き寄せたその瞬間、星空に一筋の輝き…。
｢あ‼今のって流れ星じゃない⁉｣
いつの間にか、流星群が空に瞬き、流れ星が次々と流れる。
本当に綺麗…！ミクリが数ヶ月前に予約していたのを譲ってもらったお陰でこんなことが…。ミクリに感謝感激だ。
あ、感動してる場合じゃない。お願いしなくちゃ。
エーフィ達が幸せでいられますように。アランと私が永遠に結ばれますように。
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
