目まぐるしい動き ページ21
翌日、いつも通りの朝のスケジュールをこなして、出掛ける準備を済ませる。
アイスブルーのオフショルダーのトップスを白いキュロット風ショートパンツにシャツインする。黒いショートブーツにエメラルドグリーンのポシェットをプラスして仕上げ。
今日は髪を下ろして、アイシャドウをマットなブラウンにする。上品なピンクのグロスを塗って準備完了。
ミナモから定期的に出る船に乗ってトクサネに向かう。ここまではアランに話した。
実は…もっと素敵なサプライズを用意してるんだよね。アランには直前まで内緒だけど。
｢何を考えているんだ？｣
潮風に当たってまさに考え事をしていた私の後ろから忍び寄って、アランが肩に手を置く。言えない。だってサプライズだもの。
｢昨日の放送、どんな感じで流されるのかなって｣
アランがフッと笑った。笑った時に吐き出した息が耳をくすぐる。
｢代表が見たら何て言うんだろうな｣
そういえば…。昨日と今日の幸せな計画で関心が逸れていた。出来れば２度と対面したくない相手だが、恐らくまた会うはず。
ミナモからトクサネまでかなり近いので船の旅をあまり満喫することなくすぐ降りる羽目になった。
降りて、ポケモンセンターで部屋を取って荷物を置いてトクサネ宇宙センターへ入る。今日はスケジュールがぎっしりだからあまり時間を無駄には出来ない。
時計を見るともうすぐ11時。暇潰しに宇宙センターの資料をざっと読む。
レックウザ…巨石…隕石…。
こういうことはダイゴの方が詳しそうだ。アランが隣の本棚の資料を読みふけっている間に自身のパソコンを開いて、電子メールを送る。
何故、今日はこんなに目まぐるしい動きをしているのか。それは…確かにスケジュールを詰め込んだのもあるけれど、昨日、夜更かしして調べたことが…。
｢久しぶりだね。最後に会ったのは3年前で間違いない？｣
私は肩に置かれた手に振り向いた。アランも振り向く。
｢ミクリ先生！｣
ルネのジムリーダー、ミクリ。ダイゴがホウエンに不在時の臨時チャンピオンを務めた経験があり、コンテストマスター。そして目覚めの祠の守護者。
｢君がアランかな。初めまして、ミクリです｣
アランとミクリはごく自然に握手する。当然、動揺しないはずがなく、私を見つめる。視線からして、この男は誰だ？ってところ。
｢彼は私のコンテストの先生なの。ホウエンにいた時にコンテストにドはまりしてね…彼は私の恩人だから是非会わせたかったの｣
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藍玉 - 読みました！なんだか、大分雰囲気が変わりましたね。とても読みやすいです！話も続きがとても気になります…！私の意見を聞いてくださってありがとうございました。これからも頑張ってくださいね！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» ざっと研究して、行間を空けて見ました！行間を空けてみるだけで結構読みやすさに差が出ますね…！是非ご確認ください！ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» 貴重なアドバイス、ありがとうございます。実は自分でも詰めすぎなのは百も承知なのですが、一話でどれだけのことを書きたいというノルマをある程度決めてまして…。そのノルマに追いつけるように書いたところ、このザマに…。他の作品など参考にして研究してみますね！ (2016年9月10日 5時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - julietさん» はい、もちろんそのつもりですよ！…えぇっと、続けて私がコメントしてすみません。…生意気ながらアドバイスなんですが、少し文章が詰め過ぎていると感じるので行を空けてみてはいかがですか？今のままでもとても素敵な作品ですが。…あ、私はシリアスも大好きですよ！ (2016年9月10日 0時) (レス) id: 2a90760f0b (このIDを非表示/違反報告)
juliet(プロフ) - 藍玉さん» お返事遅くなってすみません！コメント、ありがとうございます。最近はシリアスが強めなので甘い展開を入れるのが難しいのですが頑張ります！読者の皆さまがどう思っているのか気になっていたので参考になりました。これからもご愛読宜しくお願いします！ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 294ccbef1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sweetspring | 作成日時：2016年9月5日 16時
