43.＿＿ ページ8
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ま「今後は、どないするんですか？雑誌は、やめさせてもらったら…」
そうだ。今後。今後のことは全然考えていなかった。
A「せっかくいただいた仕事やからやめたくはないけど…でも泣き寝入りは絶対せぇへんし、はっきり言わせてもらう」
ま「一人で行っちゃだめですよ！」
野「俺が一緒に行くわ。犯罪行為するような人と仕事できませんって言う」
ま「…ストーカーとかも気をつけてくださいね。出番終わりとか…」
ますみちゃんがそう言うと、野川がテーブルをばんっと叩く。
野「てか、最初っからなんちゃう？そーや、そーやん！」
A「え、なにが？」
野「最初の打ち合わせんとき、俺があのあと出番あるって知ってたの、一瞬なんでやろって思っててん。打ち合わせの時間管理してくれてるんやって思ってたけど、あのあと織部さんと本社行ったって言ってたやん」
A「あ」
野「端からお前が一人になる日に設定してたんちゃうん…。だって別に二人揃って時間取れる日なんて他にもあったし…」
A「えぇ怖いこと言わんといてよ…。あ、でも私のTwitter見てるのは間接的に言われた…」
今日劇場来たことも、楽屋にいるかもしれないってことも、怖くなってきた。どこまで、知ってるんやろう。
ま「Aさん、彼氏さんは？」
A「えっ？」
考えもしてなかった言葉が急に飛んできて、声が高くなる。
A「な、何の話？」
ま「彼氏さんにちゃんと説明して、送り迎えとか…」
永見がいる前で、ちょっと気まずい。私は、ますみちゃんだけを見つめて返事をする。
A「生憎、そんな人はおらんから…」
ま「もう！なんでなんですか！」
A「いや、キレられても。まぁ、そこは、考えるよ…」
ま「考えてるうちにまた迫られたらどうするんですか。その、織部さん？に、劇場でやらかしたって自覚あるんなら、次外でまた会いに行く可能性ありますよ」
A「うぅ…」
ちょっと、疲れてきた。こっちは被害者なのに、あれこれ考えなきゃならんなんて、本当に納得がいかない。
永「なら、一緒に帰ろか」
…え、？
野「ほ？」
永「僕が一緒に帰ったらええんちゃう？」
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里佳子(プロフ) - 夏子さん» 初めまして。こちらこそ、そんな風に言っていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます！！長編が終了しましたので、ちょこちょこ短編を書く予定です。見て頂けると幸いです！ (10月5日 16時) (
レス) id: 9634fe61f2 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 初めまして。完結おめでとうございます。完結を嬉しく思うとともに寂しくもあります。言葉や雰囲気が綺麗で、それでいて少し苦く、とても引き込まれる素敵な作品で大好きです。また里佳子様のお話が読めることを願っています。お身体ご自愛くださいませ。 (10月4日 22時) (レス) id: 17842af8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里佳子 | 作成日時：2023年7月20日 23時
