39.＿＿ ページ4
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「おはよーございまーす」
「おはようございます。あれ、Aさんテンション低いっすね」
「うーん、やや二日酔い」
あのあと、急に走ったからか具合はさらに悪くなり、化粧も落とさずにそのまま寝てしまった。
寝たらやや良くなったが…まだ頭が重い。
「大丈夫すか？」
「出番まで横になってるわ」
「そうしたほうがいいっすよ」
猫背で歩きながらソファに横たわる。
まだ野川が来てない。もうすぐ来るだろうけど、一応LINEでも伝えとこうかな。
「Aさんいますかー？」
「ん？はーい」
後輩の声が聞こえる。のっそりと身体を起こして、声をするほうへ歩いていった。
そこには、後輩、のうしろに、織部さん。
「えっ」
「あ、Aさんにご用がって」
「突然すみません、Aさん」
なんでわざわざ劇場まで？
またよろしくお願いしますと言って帰ったのに。
…でも良い機会だ。まだ時間あるし、しっかり話そう。
「…具合、悪そうですね。無理して食べさせてしまって、昨夜は申し訳ございませんでした」
「いえ。…昨日のことなんですが、」
「ちょっとごめんなさい！荷物運ばせてくださーい！」
「あ、はい」
スタッフさん大勢が楽屋の中から荷物を運んでいる。自然と廊下の隅によることになった。
「あ、昨日のお金支払います。いくらでしたか？」
「いえ！それは気にしないでください！私が勝手にお誘いしたので！」
「…いえ、支払わせてください。…それと、織部さんが私達のことを気に入ってくださって色々としてくださるのはありがたいんですが…。昨日は、ちょっと、距離が近かったかなと…」
「…嫌でしたか？」
嫌だから言ってるのに…。嫌がられてない自信があったのだろうか。
「う、ん…まぁ、そうですね…あまり無闇矢鱈に触られるのは得意じゃなくて…。お気遣いなのは分かってたんですけど、」
「…芸人仲間の皆さんとは、よくじゃれてらっしゃいますよね」
「…仕事ですからね…」
「プライベートでも？居酒屋とかでの写真、よく見ますけど。あれは無理してるってことですか？」
なんか、語気が変わった…？
ていうか、プライベートのことも知ってるってこと？
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里佳子(プロフ) - 夏子さん» 初めまして。こちらこそ、そんな風に言っていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます！！長編が終了しましたので、ちょこちょこ短編を書く予定です。見て頂けると幸いです！ (10月5日 16時) (
レス) id: 9634fe61f2 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 初めまして。完結おめでとうございます。完結を嬉しく思うとともに寂しくもあります。言葉や雰囲気が綺麗で、それでいて少し苦く、とても引き込まれる素敵な作品で大好きです。また里佳子様のお話が読めることを願っています。お身体ご自愛くださいませ。 (10月4日 22時) (レス) id: 17842af8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里佳子 | 作成日時：2023年7月20日 23時
