38.＿＿ ページ3
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「色んな芸人仲間さんにリプもらっていましたね」
「あ、そうですね」
「皆さん仲良いのですね」
「仲良いっていうか…イジられてるっていうか…」
周りからは「書面になってもうるさいんだろうな」だの「どんな風になっているか想像つかん」だの言われていた。全てにやかましいわと返していたが、それも見たんだろうか。
ちなみに永見には引リツされていて、「Aがモデルに転職するようです」と書かれていた。しかし、永見にはなんて返したらいいか分からずリプは放っといている。芸人として不甲斐ない。
「それも愛情ですよ。Aさんの反応はこちらも楽しくなるから」
「え、あぁ…そうですか？」
「現に僕がそうですし」
モンブランを食べながら微笑む織部さん。
褒めてもらっているのは分かるが、やはり照れくさい。はは、なんて笑って、勢いでモンブランを最後まで食べきった。ちょっと、苦しい。
「織部さん、ちょっと私酔ってきたみたいなんで…申し訳無いんですがそろそろ…」
「あ、そうでしたか…！気付かず大変失礼いたしました」
「いえ、全然……」
「お会計は済ませてますので、このまま帰りましょうか？」
「え、あ、いつ……すみません、あとでちゃんと払わせてください」
「いえ、僕がお誘いしたので」
私の肩を支えてくれる。
けど、いくら仕事でやり取りさせてもらっていると言っても、この距離感は…。
「一人で歩けます」
「でも、足ふらふらしてますよ」
「大丈夫ですから」
「どこか場所を取って休みますか？」
その発言に鳥肌が立つ。
拒んでいるのに、しつこい。
「結構です。帰ります」
「あ、Aさん、」
「ではまた、よろしくお願いしますっ」
無理やり腕を振りほどく。もつれそうになったが必死で近くの駅に走った。
仕事仲間への気遣いで、ここまでするものだろうか。
…分からない。分からないから、次あったらはっきりさせよう。一緒にお仕事をするのだから、そこはなあなあにしたくない。
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里佳子(プロフ) - 夏子さん» 初めまして。こちらこそ、そんな風に言っていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます！！長編が終了しましたので、ちょこちょこ短編を書く予定です。見て頂けると幸いです！ (10月5日 16時) (
レス) id: 9634fe61f2 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 初めまして。完結おめでとうございます。完結を嬉しく思うとともに寂しくもあります。言葉や雰囲気が綺麗で、それでいて少し苦く、とても引き込まれる素敵な作品で大好きです。また里佳子様のお話が読めることを願っています。お身体ご自愛くださいませ。 (10月4日 22時) (レス) id: 17842af8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里佳子 | 作成日時：2023年7月20日 23時
