54.＿＿（nagami side） ページ19
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ボディガードは、Aを守るために設置した役割だ。違う目的を持ってAと接するなら、許せない。
静かにソファから立ち上がる。
二人に近づこうとしたら、大東がはぁとため息を吐いた。
「安達、お前にはガッカリしてもらいたいんやけど」
「え、え？」
「A、他にちゃんと好きなやつおるから」
憐れむような表情と声で安達にそう言う大東。
大東は、知っている？
「あれ、なんかこんとき聞いたときは、おらんって、居たけどもう諦めたって言ってましたけど…」
「はぁ？」
「お酒飲んでほわほわされてたんで、きっと本音やったと…」
お酒を飲んだ、？
Aが？
「Aに酒飲ませたん？」
「え、」
「永見」
気づいたら僕は安達の目の前に立っていた。
「A、お酒トラウマになったって言ってたやん。なんで飲ましたん？」
「え、あ、いや、！Aさんが少しなら大丈夫って、疲れたから飲みたいって、」
A自ら？
だとしたら、Aも頭悪い。
「それでも止めるんがお前の役割やろ」
「な、永見？ちょっと、」
「酒飲んだら判断力下がるって分かるやん。そのあとAになんかあったらどうすんの」
「す、すみません、」
「Aはお前のこと信じてボディガード頼んでんやから、しっかりしろよ。それにそうやってAのことベラベラ喋って楽しいんか？」
「はーい永見ー！俺です翔生でーす！」
安達を睨んでいると、変顔をした大東がその間に入ってくる。止めに入っているんだろうけど、邪魔しないでほしい。
「永見今夜俺と飲み行こうや〜久々に永見と飲みたいな〜？」
「僕権限で、安達クビな」
「聞こえてるかな〜？」
「聞こえとるけど、今日はAにも説教せんと」
「うおぉ、そしたら俺も混ぜて？今の永見鬼より怖い。A泣くで」
そこで少し、息が落ち着く。
僕が怖い？
「安達も怖かったなあ。でもクビにするんはAが決めることやろ？」
「なんで大東が仕切ってんねん」
「いやぁ、永見、ここにいるみーんな驚いてるよ？さすがに俺が仕切るしかないよね〜」
一部始終を見ていた芸人から、永見の怒鳴り初めて見た、やら、男前〜やら、声があがっている。
僕、今怒鳴ってたんか。
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里佳子(プロフ) - 夏子さん» 初めまして。こちらこそ、そんな風に言っていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます！！長編が終了しましたので、ちょこちょこ短編を書く予定です。見て頂けると幸いです！ (10月5日 16時) (
レス) id: 9634fe61f2 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 初めまして。完結おめでとうございます。完結を嬉しく思うとともに寂しくもあります。言葉や雰囲気が綺麗で、それでいて少し苦く、とても引き込まれる素敵な作品で大好きです。また里佳子様のお話が読めることを願っています。お身体ご自愛くださいませ。 (10月4日 22時) (レス) id: 17842af8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里佳子 | 作成日時：2023年7月20日 23時
