53.＿＿（nagami side） ページ18
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Aが傷付けられて、自分でも驚くくらいに激昂していた。
僕はAを尊敬しているし、同期の光に何してくれてんねんと、僕が直接担当の人を殴りたいくらいだった。
それなのにAは無理をして、ボディガードも迷惑やろうからと断って。別に僕のこと使ってくれて構わないのに、後輩の言葉は聞いて、僕は拒んで。
こんなことを考えて、忘れんようにと思っていた衣装も見事に忘れた。
でも、いち早く気づいて連絡して届けてくれたのは、きっとAにしか出来なかったこと。
そのお礼を伝えたいのに、何故か絶賛避けられ中。
出番があって絶対ここにいるのに、全然見つからん。
「え、それAさん？」
「あぁ、うん」
Aの名前が聞こえて、居たか、と思い反応するが、話をしていたのはタチマチの二人だった。
「焼肉ー、一緒にご飯行ってん」
「急にAさんと仲良なりすぎやない？なんかあったん？」
「まぁ、かくかくしかじか、Aさんのボディガードやってんねん」
あまり聞き慣れない、Aの下の名前。呼んでいるのは女性芸人くらいだろう。
「えぇ、なにその写真。A？」
「大東さん」
「なんか訳分からんのですけど、安達、Aさんのボディガードやってるみたいです」
「ボディガード？」
「僕から説明はできんので…気になるならAさんに聞いてください」
「うわなに偉そうに」
大東が変な顔をして首を傾げている。
そういえば、何故安達だったんだろう。
「すげー頬が緩んでるけど、Aさんのこと狙ってるとかそういう？」
胡内の声に、僕の肩が動く。
安達は首を振りながらも、ニヤニヤが止まっていない。
「いや、そういうわけちゃうねんけど、結構Aさんってかわいいんよ…」
「うわ、きも」
「ちゃうって！ほら、Aさんってキビキビ動いて少し怖いイメージあったけど…全然笑うし、一緒にいさせてもらって楽しくて…」
「めっちゃ好きやん」
「まぁ、ボディガードから昇格できたらと思ってるけど…」
「それが狙ってるって言うんやろ」
胡内はキモがりながらも、二人して学生みたいに笑っている。
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里佳子(プロフ) - 夏子さん» 初めまして。こちらこそ、そんな風に言っていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます！！長編が終了しましたので、ちょこちょこ短編を書く予定です。見て頂けると幸いです！ (10月5日 16時) (
レス) id: 9634fe61f2 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 初めまして。完結おめでとうございます。完結を嬉しく思うとともに寂しくもあります。言葉や雰囲気が綺麗で、それでいて少し苦く、とても引き込まれる素敵な作品で大好きです。また里佳子様のお話が読めることを願っています。お身体ご自愛くださいませ。 (10月4日 22時) (レス) id: 17842af8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里佳子 | 作成日時：2023年7月20日 23時
