48.＿＿ ページ13
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安「あの〜、僕はほんまに居ていいんですか…？」
結局楽屋に残っていた安達を引き連れて、永見と三人で帰る。私と安達は並んでいるが、永見はその後ろにいる。
A「ごめんな何回もな」
安「いえ全然。ただちょっと、状況が掴めないと言いますか…」
A「そう、ほんまはな、さっき言おうと思っててんけど、安達には…その、私のボディガードをしてもらいたいねん」
安「いやもっと話分からんのですけど…！」
A「はは、ええリアクション。…不甲斐ないんやけど、雑誌の仕事でアレグロの担当してくれてる人にセクハラされまして…」
安「え、」
A「プライベートも見てるよ、みたいな話もされてな。ストーカーされる可能性もあるかもしれんからってことで、ボディガード的存在を…ってなって」
安「それで、僕に？」
A「時間奪うことになるし、迷惑やと思うから全然断っても…」
安「やります！Aさん守れるなんて光栄ですわ！」
安達の目が輝く。喜び方が可愛いけど、無理させてるんじゃ。
A「武士みたいになってんで」
安「鍛えます！」
A「心強。ご飯代出すから、家の近くまでちょっと送ってくれたら嬉しい」
安「お金なんて要らんですよ！宜しくお願いします、姫様！」
A「姫は勘弁、ぞわぞわする」
すんなり、安達が引き受けてくれて良かった。
ところでさっきから永見が無言…居るのか気になって後ろを振り向くと、ちゃんと居て目が合った。
永「なに？」
A「いや、無言やから、居るんかなって」
永「こんな大きいやつの気配も気づかんのですか」
A「エー…キレられてるー…？」
安「そういや永見さんはダメだったんですか？ボディガード」
う、。
そりゃあ気になるよね、と思うが、痛いところを突いてくる…。
永「僕は嫌なんやて」
A「ちょ、おい、人聞き悪いな。永見はほら、忙しいから………って、」
安「僕は…まだ…まとまったお仕事は…」
A「違う違う！安達は忙しくないとかそんなんじゃなくて！」
永「Aさんひっどーい」
A「おぉい、やめろ！あれやで？安達が忙しくなる前に、私のこと守ってほしいな、って、そういうこと！」
永「きしょ」
冗談だろうけど、そんな言い方をされると少しショック。やっぱり、私が告白したの忘れてんちゃう。
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里佳子(プロフ) - 夏子さん» 初めまして。こちらこそ、そんな風に言っていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます！！長編が終了しましたので、ちょこちょこ短編を書く予定です。見て頂けると幸いです！ (10月5日 16時) (
レス) id: 9634fe61f2 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 初めまして。完結おめでとうございます。完結を嬉しく思うとともに寂しくもあります。言葉や雰囲気が綺麗で、それでいて少し苦く、とても引き込まれる素敵な作品で大好きです。また里佳子様のお話が読めることを願っています。お身体ご自愛くださいませ。 (10月4日 22時) (レス) id: 17842af8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里佳子 | 作成日時：2023年7月20日 23時
