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死ぬ。死んでしまう。

今までに感じたことのない疲労感に体が動かなかった。初の海外ロケでテンションの上がった4人(珍しく柳生くんも含まれる)を制御するには今までの5億倍は体力を要した。

エナジードリンクでも買いに行こう。この後ミーティングもあるし、仮眠を取ってもきっと起きれない、というか起きたくなくなってしまう。重い体に鞭を打ち、財布と携帯を持ってホテルの自室を出た。









「お疲れさん」



「っ、仁王くん。お疲れ様です」





自販機の前で何種類かあるエナジードリンクの缶と睨めっこをしていると、後ろから冷たいペットボトルが頬に当てられた。振り向くと、私と同じように疲れ切った顔をした仁王くんが立っていた。





「はやく寝なさい」



「それはお互い様じゃろ」





結局、日本でも馴染みのある黒い缶を買って、デカデカと置かれたソファに仁王くんと座った。フカフカのソファに身を預けると、そのまま溶けてしまいそうだった。





「体調は大丈夫?昼間辛そうだったけど」



「日差しがちとキツくてな、明日もあんな感じだったら死ぬかも知れん」



「明日は施設見学だから今日ほど外は歩かないと思う」



「じゃ、明後日も明々後日も施設見学でよろしく頼む」





冗談っぽく笑った仁王くんがやけにかっこよく見えた。疲れているせいかな、あ、いつもか。





「見惚れとるんか?」



「…、そうかもね」





横目で私を見た仁王くんと目が合って、いつか幸村さんに言われた言葉を思い出した。今は仕事中で、彼らと遊びに来ているわけじゃない。気を緩めるな、見惚れるな、仕事をしろ。





「見惚れた次は百面相か。Aちゃんは見てて飽きないのう」



「見ないで」



「おうおう、もっと見てやるぜよ」





私と彼の間に人1人分空いていた空間に手をついて、仁王くんがグッと距離を縮めてきた。まさかの行動に後ろに手をつくと、仁王くんはなんとも言えない顔をした。





「…」



「私で遊ぶのはやめてください」



「おー、怖」





怖いのはどっちだ。

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紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました!とにかくみんなかわいいです!これからも更新頑張ってください!楽しみに待っています! (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します!立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます!マネージャーなんて羨ましい!と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました!むしろ私の気持ちそのものです!→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗昧 | 作成日時:2020年4月27日 18時

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