EPISODE2-8 放課後リサーチ！ ページ25
作り置きのクッキーをラッピングしながら、私は学園長の会話を思い出していた。
『本来、ユニーク魔法は1つの呪文に1つの効果しかありません。ですが、火魔法でも別の呪文と別の効果があるように、彼女はユニーク魔法にすら別の呪文や効果をつけさせることに成功しました。
恐らくその日記に書かれている呪文は、分類化された7つのうちの1つです。どの魔法も特定の物がなければ発動できないという制約がありますが、その分極めて強力です。あなたがそのユニーク魔法が使えるのは、彼女のユニーク魔法が一子相伝……遺伝によるものでしょう。
……あなたがとても賢い子だとわかっています。ですが、その魔法を悪用しないようにしてください。これはただの約束ではありません、学園長命令です。いいですね？』
有無を言わせない口調に、私は機械的に返事を返したが、それでもあの魔法がどれだけ強力なのかは理解している。
だからこそ、学園長は厳しく言いつけたのだとわかっている。
(でも……少し怖いわね)
あの魔法が悪用されてしまったら、きっと甚大な被害を及ぼすだろう。
その時、もしエースやデュースが傷ついたらと思うと、恐怖で背筋が震える。
(……いいえ、絶対にそんなことにならない)
たとえこの力が祖先のものだろうと、今は私のものだ。
それに今は連続傷害事件を解決しなければならない。余計な思考は不要だ。
「これでよし、と……」
「う〜、子分のクッキーがぁ……オレ様の分がなくなっちまったんだゾ〜……」
「聞き込みも大事だけど、見舞い品があればあまり邪険にされないの。クッキーならまた今度作ってあげるから」
名残り惜しそうにラッピングされたクッキーを見つめるグリムの頭を撫でて、バスケットの中に入れていく。
左胸ポケットにマジカルペンがあることを確認し、私とグリムは寮へと出た。
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ブロッサム(プロフ) - かしこまりました！ご報告ありがとうございます！ (2020年12月17日 20時) (
レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - もし見落としなどありましたら申し訳ありません。特にメイデーア要素について記載していなければ、検討の程よろしくお願いいたします。しつこい連投失礼しました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - 連投失礼します。今の状態ですと、そんな気は無くてもメイデーアを知っている人にとってはパクリのように感じてしまう方も居ると思います。一応こちらの方でも全章注意書きを確認させて頂きましたが、見当たらなかったので今回投稿させて頂きました。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
月葉(プロフ) - はじめまして、この章までですが読ませていただきました。私もメイデーア転生物語を読んでいます。コメントに『メイデーア要素が入ってますよね』という問に『そう』と答えていますが、良ければ注意書きに『メイデーア要素あり』といったことを書いて頂けると幸いです。 (2020年12月17日 19時) (レス) id: cb75c43f0e (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そうなんですよ！知ってる人にはわかるものなんですね！ (2020年12月11日 18時) (レス) id: be455224a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2020年11月19日 1時
