EPISODE7-88-19 魔の山の道のり ページ33
魔の山は、見た目通り険しい道のりをしていた。
地面はデコボコ、道は斜めっているのが多く、歩くだけでも一苦労だ。
「ふぅ……魔の山の側で暮らしていたが、こうして登るのは初めてだ。凄まじい冷気……手足が凍えて、力が入らない」
そう言うシルバー先輩の顔は、一目見ただけでわかるほと青くなりはじめていた。
「それに、あちこちから刃物のように尖った岩が突き出していて、まるで山が俺たちを拒んでいるかのようだ……」
「大丈夫ですか？」
私自身も若干肌寒いと感じているけれど、シルバー先輩の方が辛そうだ。
それに気付いたのは、リリアさんだ。
「寒いのか、シルバー？それに、Aも」
「私は大丈夫ですけど……」
「しょうがねぇな。2人でこれでも羽織ってろ」
リリアさんがマントを渡してくると、シルバー先輩は慌てて首を横に振った。
「い、いえ平気です！ヴァンルージュ殿こそ、体をひやしては傷に障ります」
「傷が完治したわけじゃないが、この山に充満する魔力は
「で……では、お言葉に甘えて……」
ぐうの音も出ない正論に、シルバー先輩はおずおずとマントを受け取り、私と一緒に羽織る。
「過剰な魔力ってのは、虹の愛し子はともかく
その様子を見ていたリリアさんは、小さくそう呟いた。
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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (1月7日 16時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
only07(プロフ) - ブロッサムさんのお話一気読みしてしまいました！陰ながら応援しています〜。 (1月7日 16時) (レス) @page18 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (1月7日 16時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。18ページのシルバーのセリフの【休憩】が【旧姓】になってます。 (1月7日 16時) (レス) @page18 id: 82bb734709 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - お待たせしました！無事更新です！ (1月4日 16時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年12月1日 0時
