EPISODE7-88-4 リリアを追って ページ13
セベクと別れた後、私たちはリリアさんを捜すため、暗い森の中を走っていた。
「リリアのヤツ、どっちに行ったんだ！？」
「黒鱗城のある王都は、茨の国の北だ。とにかく北へ向かおう」
「北って言っても……！」
闇夜の森は、富士の樹海と同じくらい広い。
そんな中、リリアさんを見つけるのは困難だ。
そう思っていると、あの鉄靴の音が聴こえてきた。
「捜せ、捜せー！」
「ドラゴンの卵を手に入れた者には褒賞が出るぞ！」
「卵に褒賞、だと？……なんてことを！」
声を張り上げる『銀の梟』の言葉に、私たちの顔が怒りに染まる。
ツノ太郎の卵に褒賞だなんて……いくら夢とはいえ、腹立たしいことに変わりない。
「親父殿とマレウス様には指一本触れさせない。ここで眠っていてもらおう」
「ええ、それがいいわね。自分のしようとした所業、思い知るといいわ」
そうして私たちが『銀の梟』をボコボコに倒した後、すぐさまリリアさん捜しを再開。
すると、森の妖精たちが一斉に集まってきた。
「親父殿……ヴァンルージュ殿を見なかったか？あ！俺は人間だが、お前達の敵ではなく……」
「「「リンリン……リンリン……」」」
シルバー先輩が慌てて弁解すると、妖精たちは光り輝きながら飛ぶと、そのままくいくいと手を動かす。
「妖精たちが手招きしてるんだゾ。リリアのとこへ連れてってくれるのかも！」
「……俺を信じてくれるのか。ありがとう！」
「じゃあ、妖精たちの案内に従って行きましょうか」
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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (1月7日 16時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
only07(プロフ) - ブロッサムさんのお話一気読みしてしまいました！陰ながら応援しています〜。 (1月7日 16時) (レス) @page18 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (1月7日 16時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。18ページのシルバーのセリフの【休憩】が【旧姓】になってます。 (1月7日 16時) (レス) @page18 id: 82bb734709 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - お待たせしました！無事更新です！ (1月4日 16時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年12月1日 0時
