＊ ページ24
「大丈夫。グリムは魔獣だが、噛み付いたりはしない。もう一度言うが、俺たちはあなたたちに危害を加えるつもりはないんだ。怪我人をここから安全に運び出したい。そのために箒を探している」
「怪我人って……妖精だろ？」
「……ああ。そうだ。あなたがたから見れば、敵……になるかもしれない。だが……。どうか、力を貸してもらえないだろうか」
「「…………」」
シルバー先輩の嘘偽りのない話に、料理人夫婦は黙り込む。
それはそうだ、危害を加えないどころか、言葉で物資を要求するなどこの時代ではありえない。
だけど、やはり自分たちの命が惜しいのか、結局従う道を選んだ。
「わ、わかりました。箒が置いてある物置の場所を教えます」
「おい、おまえ！」
「だって、あんた。この子たちをよく見てごらんよ。あたしらの息子よりずっと若いじゃないか。それに、あの耳……」
「丸い耳！！人間か。じゃあなんで妖精の味方を？」
「そんなの知ったこっちゃないよ。もしかしたら妖精におどされてるのかも……」
「ううむ……しかし……」
うーん、やっぱり人間の私たちが妖精側についてるのが信じられないみたい。
どう説得しようか考えた直後、ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜とお腹の虫が鳴った。
音の発生源は………………………セベクだ。
「「「……………………」」」
「セベク……」
「…………僕じゃない」
「わかるぞ、厨房に入ってからずっと良い匂いがしていたからな」
「生理現象よね、うん。仕方ないわよ」
「違うっ！！！！Aじゃないのか！？」
「は？んなわけないでしょ。ぶん殴るわよ」
「いや、今のはお前だろう。あの轟音、聞き間違えるはずが……」
「黙れ、シルバー！！！」
あまりにも空気が読めないセベクのお腹の虫によって、緊張感のある空気が一気に霧散する。
騒ぎだした私たちに、料理人夫婦は目を丸くした。
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ブロッサム(プロフ) - 見ましたよ！やばかったです！多分夢主のことですから、フェローを見て（あの人、良い毛皮が取れそう……）と最初に思いますね！ (10月16日 22時) (
レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ステージ・インプレイスルランド 〜踊る人形と幻の遊園地〜。見ましたか！？何もかもやばかったですね！開始が待ち遠しいです！この小説の夢主がどのようなことをするのか楽しみです！ (10月16日 20時) (レス) @page31 id: e7ce89d83f (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (9月10日 20時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (9月10日 18時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年8月14日 17時
