EPISODE7-56 苛苛ウォリアー！ ページ36
「黙れ、人間。余計なことは一切喋るな」
「っ……！！」
「お前たちは何者だ？素直に吐け。この魔石器の曇りと消えたくないならな」
シルバー先輩が息を呑む横で、目の前では戦士が魔石器を向けてくる。
そこから伝わるのは、純粋な敵意のみ。
「ひぃっ！非常食にはされたくねぇんだゾ！」
「ぼ、僕たちは決して怪しいものではない。魔法士養成学校の学生だ！」
「ええ、私たちはナイトレイブンカレッジの生徒よ」
「ナイトレイブンカレッジ……だと？」
「そうだ。賢者の島にある……」
「俺は人間が作った魔法学校なんぞ興味ねぇっつってんだろうが！」
「「「「！？」」」」
ナイトレイブンカレッジと何かあったのか、戦士は怒声を上げる。
私たちが驚く前で、戦士は苛立ちながら喋る。
「この俺に『魔法を教えてやる』だ？ガキのイタズラ程度の魔法しか使えないくせに。手紙だけじゃ飽き足らず、使いまでよこすとは……なんてしつこい奴らだ。テメーらに教わることなんか1つもねぇよ。馬鹿にしてんのか、あぁ？」
「ふなぁ！？オレ様たちそんなこと一言も言ってねーんだゾ！」
「完全に八つ当たりでしょそれ！？」
どうやら私たちを学園の使いだと思ったらしい。
というか、レオナ先輩よりガラ悪いなこの人！！
「あ、その、俺たちは……」
「だいたい、俺は茨の国を荒らす『銀の梟』どもの相手で忙しいんだ。お遊びに付き合ってる暇はねぇ。今日のところは見逃してやる。さっさとこの国から出て行け人間ども。キシャァアッ！」
「「「ギギ――ッ！ギャギャッ！」」」
「ウ、ウチの学校、あんな化け物みてーなヤツにまで入学許可証を送ってんのか！？」
「化け物だと！？言葉を慎め、魔獣！！」
戦士たちの剣幕と威嚇ににすっかり怯えたグリムの発言に、ジグボルトくんがすぐさま遮ると小声で話す。
「彼らの鎧に入った模様を見ろ。あの紋章は茨の谷に仕える近衛兵の旗章だ。だが、かなり形が古い。どいうことだ……？」
「あの魔石器、そして先程あの兵士の周りを飛んでいた光……おそらく、彼は……！」
「シルバー先輩？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)＋ティア(涙)を合わせただけです！ (7月4日 21時) (
レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか？ (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年6月7日 0時
