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ジグボルトくんが彼らの言葉を理解していると知るや、戦士の1人は激しく噛みついてくる。

「キシャーッ!ガルル!グルルル!」
「嘘ではない!僕たちは学生で……っ!」
「グルルル!キャ……ギャギャァァッ!?」
「え?な、何よ。なんで突然怯えたのよ?」

ジグボルトくんの横で呆然としていると、戦士の1人が私を見た途端、何故か全身を震わせる。
近づこうとすると距離を取られるのを見て、さらに首を傾げたときだ。

キシャァアアアッッ!!と高い声が響く。
そして、大量の蝙蝠が私たちと戦士たちの間に入った。

「「「「ふなーっ!/うわっ!?/なんだ!?/きゃあっ!?」」」」
「「ギャォゥ!/キキーッ!」」
「――何を騒いでいる、貴様ら」
「グァッ!ギャギャッ……」
「……!?」

森の奥から、誰かが近付いてくる。
でも……どうしてだろう。
その声には、ひどく聞き覚えがあった。

「フン……愚か者どもが。こいつらの纏う気の流れを見ろ。夜の眷属に祝福を授けられている。しかも虹の娘もいる。『鉄の者』ではないだろう」
「……祝、福?あなたは一体……」
「……だが、怪しいことに変わりはない」

その人影は、闇を切り裂くように斧のようなものを振るう。
精緻な銀細工のような装飾と、緑色の魔法石が美しい武器を。

「そ、その魔石器は……!?」

ジグボルトくんが何かを言おうとした直後、魔石器が振るわれ暴風が襲ってくる。

「「「「!!??」」」」
「黙れ、人間。余計なことは一切喋るな」

森の奥から現れたのは、豚のような仮面をつけた男。
どうやら、この戦士たちを率いる大将のようだ。

「っ……!!」
「お前たちは何者だ?素直に吐け。この魔石器の曇りと消えたくないならな」

シルバー先輩が息を呑む中、異形の戦士は魔石器を向ける。
その威圧感に、私たちはただただ言葉を失うだけだった。

茨の谷に伝わる『月虹の魔女の詩』→←*



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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時

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