* ページ34
ジグボルトくんが彼らの言葉を理解していると知るや、戦士の1人は激しく噛みついてくる。
「キシャーッ!ガルル!グルルル!」
「嘘ではない!僕たちは学生で……っ!」
「グルルル!キャ……ギャギャァァッ!?」
「え?な、何よ。なんで突然怯えたのよ?」
ジグボルトくんの横で呆然としていると、戦士の1人が私を見た途端、何故か全身を震わせる。
近づこうとすると距離を取られるのを見て、さらに首を傾げたときだ。
キシャァアアアッッ!!と高い声が響く。
そして、大量の蝙蝠が私たちと戦士たちの間に入った。
「「「「ふなーっ!/うわっ!?/なんだ!?/きゃあっ!?」」」」
「「ギャォゥ!/キキーッ!」」
「――何を騒いでいる、貴様ら」
「グァッ!ギャギャッ……」
「……!?」
森の奥から、誰かが近付いてくる。
でも……どうしてだろう。
その声には、ひどく聞き覚えがあった。
「フン……愚か者どもが。こいつらの纏う気の流れを見ろ。夜の眷属に祝福を授けられている。しかも虹の娘もいる。『鉄の者』ではないだろう」
「……祝、福?あなたは一体……」
「……だが、怪しいことに変わりはない」
その人影は、闇を切り裂くように斧のようなものを振るう。
精緻な銀細工のような装飾と、緑色の魔法石が美しい武器を。
「そ、その魔石器は……!?」
ジグボルトくんが何かを言おうとした直後、魔石器が振るわれ暴風が襲ってくる。
「「「「!!??」」」」
「黙れ、人間。余計なことは一切喋るな」
森の奥から現れたのは、豚のような仮面をつけた男。
どうやら、この戦士たちを率いる大将のようだ。
「っ……!!」
「お前たちは何者だ?素直に吐け。この魔石器の曇りと消えたくないならな」
シルバー先輩が息を呑む中、異形の戦士は魔石器を向ける。
その威圧感に、私たちはただただ言葉を失うだけだった。
74人がお気に入り
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時