EPISODE7-54 忠誠コンフィクト! ページ31
「許せ、セベク!」
「ぐはっ!!??」
純粋な実力差なのか、それとも年齢差故なのか。
シルバー先輩が叩き込んだ魔法は、ジャック並に体格のいいジグボルトくんの膝を屈するほどの威力だった。
しばらく硬直した後、ジグボルトくんは頭を抱えていた。
「ぐっ……!?な、なんだこの記憶……は……!マレウス様が……そんな、まさかっ……?」
「!思い出したか、セベク」
「シルバー、これは一体どういうことだ?何が起こっている……っ?」
「今は説明している暇はない。立て!」
「しかしっ……!」
現実を思い出し、困惑するジグボルトくんはシルバー先輩に説明を求める。
だがその前で、ツノ太郎は落ち込んだ様子で言った。
「ああ……セベク、お前も“醒めて”しまったのか。残念だ。甘い眠りに身を委ねていれば、ずっと幸せな時間を味わっていられたのに」
その直後、ツノ太郎の全身が緑色の炎に包まれ、現れたのは禍々しい姿。
あの姿……あれは、まさか……オーバーブロット……!?
「もう1度眠らせてやろう……今度は、もっと深く!」
「あ、あ……マレウス様……ッ!」
変わり果てたツノ太郎の姿に、ジグボルトくんは絶句する。
それと同時に『闇』が壁や扉を破って、談話室に侵入してきた。
「ふなっ!?ミッキーの部屋にいた黒いグジュグジュがまた出てきたんだゾ!」
「武器を取れ、セベク!!」
「ここでツノ太郎を止めたいのなら、刃を向ける覚悟を決めなさい!主の間違いを臣下が正す……それこそが忠誠ってものでしょ!?」
「くっ……!」
シルバー先輩と私の言葉に、ジグボルトくんは苦悶の顔を浮かべながらも警棒に変えたマジカルペンを手に取る。
直後、ツノ太郎の背後にドラゴンの姿をしたファントムが現れた。
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時