検索窓
今日:21 hit、昨日:5 hit、合計:12,987 hit

ページ22

「こ……ここドコだ?なんか見覚えある……あ!ここ……ディアソムニアか!?」

グリムに言われ、辺りを見渡す。
確かに、ここはディアソムニア寮だ。
でも……なんか違うような……?

「いや……。ここは現実のディアソムニアじゃない。“誰かの夢の中の”ディアソムニアだ。まだ安心は出来ないが、先ほど襲ってきた『闇』は振り切れたようだ」
「『闇』って……あのグネグネした黒いヤツらのことか?」
「ああ。奴らは誰の夢の中にも現れる。俺も今まで何度か遭遇したことがあるが……奴らに捕らわれるとさらに深い眠りに引き摺り込まれてしまう。気をつけろ」

それって……悪夢の塊のようなものってこと?
でも、そんなことより……。

「ミッキー、大丈夫かしら……」
「『闇』の侵食と、夢の崩壊は別物だ。夢の主が現実で目を覚ますと、その夢は崩壊する。……さっきの部屋のように。つまり彼は覚醒し現実に戻っただけだ。心配いらない」
「そうですか……よかった」
「ところで……彼の名前はミッキーというんだな。俺も……いつか夢で、彼と出会ったことがある……気がする」
「え?」

夢で出会ったって……。

『Aが留守にしているあいだ、この夢の中の部屋で知らない人を見かけたんだ』
『銀色の髪で、不思議な瞳の色をした男の子』

あの時ミッキーが言ってた男の子は、シルバー先輩ってこと!?
よく見れば、不思議な瞳の色をした男の子だ!?

「じゃあ、ミッキーが言ってた銀髪の男の子って……!」
「だが……変だな。俺は何かしら縁がある相手の夢にしか渡ることはできないはずなんだが。しかも、彼も俺と夢で会ったことを覚えていたのか。不思議なこともあるものだな……」
「そ、そうですね……」

大物なのか、それとも天然なのか。
シルバー先輩の言葉に、私は引きつらせながらそう答えるしかなかった。

EPISODE7-52 救出プロセス!→←EPISODE7-51 逸出ピンチ!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)+ティア(涙)を合わせただけです! (7月4日 21時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか? (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年6月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。