EPISODE7-57 唐突リクエスト！ ページ38
「おっ、俺たちを……あなたたちに同行させてほしい！」
「……なんだと？」
シルバー先輩の突然の申し出に、右大将は訝しげな声を出す。
それに反論したのは、もちろん我が親分ことグリムだ。
「急に何言ってんだゾ、シルバー！？せっかく見逃してくれたのに！」
「何の成果もあげられないまま、学園に戻るわけにはいかないっ……。俺たちがナイトレイブンカレッジの魔法士の実力を見せよう。決してあなたがたの足手まといにはならない。魔法も、武術も心得はある！」
どうやらシルバー先輩は、私たちを学園からの使者として、このまま右大将たちと行動をするつもりらしい。
でもここまで食い下がるってことは……もしかして、この右大将がこの夢の主？
(なら、この右大将は誰なの？)
面のせいで顔が見えない。
でもそこから覗く髪と、くぐもっている声はどこか既視感がある。
「お前たちでもわかる言葉で言ってやったつもりだが……伝われなかったか？冥府に足をつっこむ前に去れ、人間ども」
「うぅっ……ツノ太郎に睨まれた時みてぇに、背中がぞわぞわするんだゾ！」
「なんと言われようが、帰りません！俺たちを同行させてください！！」
右大将に睨まれながらも、食い下がるシルバー先輩。
ここまで必死な彼に、私は一歩前に出る。
「ここまで言っているのだから、少しは譲歩してくださってもよろしいのでは？」
「虹の娘……お前は一体何者だ？ルナティア……かの月虹の魔女と瓜二つだが……」
「私は彼女の血縁者のようなものです。今、彼女の魔法を受け継いでいる途中の若輩者です」
「なんだと？」
「現に、彼女の魔法をすでに6つ継承しています。もしナイトレイブンカレッジに通わなかったら、私はこの魔法すら習得できなかったでしょう」
戦士たちがざわついたが、言っていることは事実だ。
彼女の血縁者であることも、ユニーク魔法を6つ継いでいることも。
現に右大将の態度が変わり、真面目に話を聞く姿勢になっている。
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ブロッサム(プロフ) - 単純にルナ(月)＋ティア(涙)を合わせただけです！ (7月4日 21時) (
レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 以前から気になっていましたが、ルナティアの由来はなんですか？ (7月4日 21時) (レス) @page37 id: 2608239bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - また誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - あと、同じ27ページのグリムのセリフの最後の辺りが混雑してますが… (6月17日 18時) (レス) @page27 id: dde337a564 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます (6月17日 18時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年6月7日 0時
