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EPISODE7-35 遅参ゲスト! ページ30

「ヴァンルージュくん。お話し中失礼しますよ」
「学園長」

私たちと話していると、学園長が間に入る。
学園長は仮面越しでもわかるほど、残念そうな顔をしながら言った。

「……迎えの馬車が来ました。出発の時間です」
「もうそんな時間か。楽しいときはあっという間じゃな」
「お、お待ち下さいリリア様!まだ若様とシルバーが戻っておりません!出発の前に、せめてひと目だけでも!」
「よいのじゃ、セベク。馬車を待たせるわけにはいかぬ。あの2人にはお前からよろしく伝えてくれ」
「そんな!」

リリア先輩の言葉にジグボルトくんが絶句する。
そんな顔を見て、リリア先輩は言った。

「――500年以上前のことじゃ。茨の谷の王城に、1通の手紙が届いた。黒い封筒に入っていたのは、わし宛のナイトレイブンカレッジの入学許可証。だが……当時のわしは、この学園の門を叩くことなど考えられずにそれを捨ててしまった」

……リリア先輩、500年も以上前にナイトレイブンカレッジの許可証が来ていたのね。
まあ、副寮長をやっているから、当時からかなりの実力者だったのだろう。

「数年前、“あやつ”が王室の書陵部に保管させていたと知った時は驚いたが……今は、その粋な計らいに心から感謝しておる。そしてディア・クロウリーよ。老齢のわしの入学を許可してくれたこと、礼を言う」
「500年以上前の許可証を持った生徒が現れるなんて、想像もしていませんでしたよ。ですが……学びたいという気持ちと入学許可証さえあれば、どんな問題児でも受け入れる。それが我がナイトレイブンカレッジのポリシーですから」

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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時

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