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EPISODE7-34 心配アプレンタス! ページ27

「では……借りを返すと思って、わしの頼みをひとつ聞いてくれるか?」
「「頼み?」」

リリア先輩の言葉に、エースとデュースは首を傾げる。

「ウチの寮の1年生……セベク・ジグボルトのことじゃ。もう入学して半年は経つのに、あやつに同学年の友だちができたという話をついぞ聞かん」
「あー……確かに。選択授業がいくつか一緒なんだけど、ちょっと浮いてるかも」
「そうなのか?僕は合同授業くらいでしか一緒になったことがないんだが」
「なんつーか、基本人をバカにする物言いなんだよね。同じグループになると『僕の足を引っ張るなよ、人間!』とか面と向かって言ってくるし……どんな話題でもマレウス先輩に結びつけて、先輩がいかにスゲーのかトーク始めるし」
「そ、それは結構強烈だな……」

エースの話を聞いて、デュースはドン引きし、リリア先輩は頭痛を堪える顔をしながら肩を竦める。
どうやらジグボルトくんは、悪い意味で目立っているらしい。

「ディアソムニア寮生って『ドラコニアン』が多い印象だけど、アイツはだいぶ極まっているってカンジ」
「『ドラコニアン』って?」
「あー、部活の先輩がそう呼んでたんだよね。マレウス・ドラコニアの追っかけ……っつーか、熱狂的ファンのこと。マレウス先輩ってすごい魔法士だし、なんかオーラあるし……憧れる気持ちはまぁ、わからなくもないんだけど。度が過ぎてると、ちょーっと……ね」
「いわゆるガチ勢ってやつ?」
「すまんのぅ。悪いヤツではないんじゃが、セベクはマレウスのこととなるとちょっとばかり……いや、だいぶ視野が狭くなりがちなヤツでな」

確かに、彼はツノ太郎とことになると騒がしくなる。
間近で受けた大声を思い出して、耳が痛くなった。

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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時

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