Interlude�将� ページ48
夜の寝室で、私は日記を開く。
また聞こえたブロットの音。
たとえ聞こえたとしても、相手がわからない以上、対処もできない。
それに……私自身、日記の続きが気になっているのも、事実だ。
『こんにちは、日記さん。
あの後、何度も彼女と戦いました。
魔法の打ち合いであそこまで拮抗したのは初めてで、一週間も戦い通しても決着はつきませんでした。
何度やっても倒れない私に、茨の魔女はボロボロになりながらも笑いました。
こんなに強い魔女と出会ったのは初めてだ、と。
その日から、私たちは戦うことをやめて、そのまま魔の山で暮らすことにしました。
それは療養という意味もあったけど、初めて話の合う人と出会ったことも理由です。
茨の魔女――いえ、マレフィセントはとても聡明な女性だったわ。
魔法も強くて、色々と知っていて、私の話をちゃんと聞いてくれて答えてくれる。
こんなに気が合う人と出会ったのは、生きていて初めてでした。
しばらくしてから、彼女が親愛の証として籐のバスケットをくれたわ。
私の魔力が馴染みやすいように作り上げたそれは、私が魔法をかけると色んなものが仕舞える魔法のバスケットになった。
これは私の大切なものになったわ。
……ああ、なんて居心地のいい場所でしょう。
私、このまま彼女と一緒に暮らしていたいわ。
きっと、ここは私の望む場所になってくれる。
そんな期待が、私の中にはあるわ』
「…………あのバスケット、そういう経緯で手に入ったんだ」
私も絶賛愛用している魔法のバスケット。
まさか茨の魔女が自らの手で編んだものとは知らなかった。
だとしたら、かなり価値のあるものになるけど……結構便利なので手放す気はない。
たとえアズール先輩が求めても、絶対に阻止してやる。
そう思いながら、私は丸テーブルに置かれた招待状を見る。
『リリア・ヴァンルージュ お別れ会』の招待状。
きっと、ツノ太郎の手にも届いているだろう。
「今週の土曜、か……随分と早いわね」
誰よりもリリア先輩を知る彼にとって、今回の別れはきっと辛いものになる。
そして、このお別れ会が主役の望む終わりを迎えない可能性もある。
(頼むから、変な気だけは起こさないで――ツノ太郎)
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ブロッサム(プロフ) - ミアさん、ご心配しなくてもちゃんと更新できるよう準備は済んでおりますので。 (2023年3月6日 13時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - メインストーリーが更新されてますが、こちらの更新は大丈夫ですか？ (2023年3月6日 12時) (レス) @page42 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ミアさん、ご指摘ありがとうございます。ですが、注意事項とリストの間に報告がありますので、そちらをご覧いただけると嬉しいです。 (2023年1月27日 21時) (レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いつも楽しみに読んでます。ひとつ提案があるんですが、メインが更新されるまでイベントストーリーを書いたらいかがですか？ (2023年1月27日 19時) (レス) @page42 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2023年1月21日 17時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年12月19日 20時
