【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる28

7つ目まであと――― ページ5

ヒビのない滑やかな円形の黒大理石。
表面には七芒星の魔法陣が掘られており、溝には溶かした金が流し込まれている。

月虹の魔女はそれを見ながら、魔法で様々な形にカットされた宝石を手にする。
まるでチェス盤に駒を置くように、細く白い指先でそれぞれを隅に置く。

「1つ目は、手に入れた」

1番目に置いたのは、薔薇の形をしたルビー。

「2つ目は、手に入れた」

2番目に置いたのは、獅子の形をしたトパーズ。

「3つ目は、手に入れた」

3番目に置いたのは、巻貝の形をしたダイヤモンド。

「4つ目は、手に入れた」

4番目に置いたのは、コブラの形をしたガーネット。

「5つ目は、手に入れた」

5番目に置いたのは、林檎の形をしたアメジスト。

「6つ目は、手に入れた」

6番目に置いたのは、髑髏の形をしたサファイア。

「そして……残るのはあと1つ」

最後に残ったのは、ドラゴンの形をしたペリドット。
それを残った箇所に置くと、月虹の魔女はパチンと指を鳴らす。

音に反応し、魔法陣から召喚したのは人の頭と同じ大きさをした鏡。
そこに映るのは、ベッドで眠る愛しい末裔。

「時間は迫っているわ。今回も私に最高のハッピーエンドを見せてね――A」

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