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「ふふ。私にはご両親の深い愛情に思えるけどね」
「どうだか。事件の後に戻ってきた両親にははちゃめちゃに怒られたし。あんなに怒られたの、8歳の頃ロボット掃除機を魔改造して魔導ビーム砲搭載した追尾型ドローン作ってリビングをメチャクチャにした時以来。オルトの学園編入に協力してくれたのは感謝してるけどさ……」
「ははっ!イデアでもそんなふうに親に怒られたことあるんだな」
「は?それどういう意味?普通にあるよ。ゲームのしすぎでゲーム機の電源コード隠されたりしたこともあるし……」
「マジで?ウケる。イデアくんちって想像より親しみやすいカンジだね♪」
「えぇ……嘘でしょ……。実家は立地からして親しみやすさゼロですが……」
思わず実家や島のことを思い出していると、ヴィルが横から話に入る。
「でもオルトの編入や、アンタの学外研修も、ご両親は好意的に後押ししてくれてるのよね?」
「あー、まぁ……。『接客業は剥いてないからやめておけ』くらいは言われてるけど」
「それは今の状況とは関係ない、アンタ自身に対してのアドバイスでしょう。……で、結局どこに研修に行くわけ?」
話題が元に戻り、イデアはタブレットの電源を切って沈黙する。
そして、その青い唇から研修先が出た。
「…………オリンポス社」
「「「「えぇ―――っ!?」」」」
誰もが知る大企業の名に、ケイトたちだけでなく聞き耳を立てていた周囲も驚いてイデアのほうを見た。
「オリンポスって……OSシェア率世界No.1を誇る、サーチエンジン運営の!?」
「世界で1番就職難易度が高いっていう、あの!?」
「う、うん。『英雄の国』の本社でソフトウェアエンジニアをする予定……」
「やばっ!凄すぎ!オリンポスの本社って社内にあるカフェが超オシャレなんでしょ?いいなー!」
「いや、まだ行ったことないから知らんけど……。ていうか拙者カフェとか行きませんし……」
「うわ〜……やっぱみんな凄いな。ちょっと自信無くしちゃう」
次々と明かされる同級生たちの研修先に、ケイトは思わずぐったりと肩を落とすのだった。
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ブロッサム(プロフ) - ミアさん、ご心配しなくてもちゃんと更新できるよう準備は済んでおりますので。 (2023年3月6日 13時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - メインストーリーが更新されてますが、こちらの更新は大丈夫ですか? (2023年3月6日 12時) (レス) @page42 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ミアさん、ご指摘ありがとうございます。ですが、注意事項とリストの間に報告がありますので、そちらをご覧いただけると嬉しいです。 (2023年1月27日 21時) (レス) id: 18fafb8a30 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いつも楽しみに読んでます。ひとつ提案があるんですが、メインが更新されるまでイベントストーリーを書いたらいかがですか? (2023年1月27日 19時) (レス) @page42 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2022年12月19日 20時