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そうして、リリアさんの指示で私たちは地下水路を出る。
さっきまで晴天だった外は、嵐でひどい荒れ模様だった。
「遅れるな、シルバー！…………シルバー？」
その時だ。
セベクがシルバー先輩を呼びかける声が戸惑っていて、振り返るとそこには顔を真っ青にし、過呼吸を繰り返すシルバー先輩がいた。
「あの顔………あの、指輪……！」
その単語だけで、私は察した。
野ばら城に乗り込む前、シルバー先輩はあの指輪は両親から託されたものだと。
だけど、その指輪は夜明けの騎士が守護妖精から授かったものだと。
そこから導き出される真実は―――あまりにも残酷だ。
「はぁっ、はぁっ……！まさか俺の、俺の……血の繋がった肉親とは……ッ！ぎ、『銀の梟』の……夜明けの、騎士の……ッ！！」
「シルバー先輩！気をしっかり！」
「うそだ……うそだあああぁっ！！！」
私の呼び声に反応せず、絶望の悲鳴を上げるシルバー先輩。
その時、彼の感情に引き寄せられ、『闇』が出現した。
「！？なんだこいつらは！？」
「ふなっ！？見たこともない量の『闇』が現れたんだゾ！」
「くっ……シルバーの感情に引き寄せられたか！気を強くもて！シルバー！シルバ―――ッ！」
セベクと必死にシルバー先輩を呼びかけるも、彼は何も反応せずそのまま『闇』の中へと引きずり込まれた。
それを見たリリアさんたちも、さすがに動揺を隠せない。
「シルバーが取り込まれちまったぞ！なんなんだ、あいつらは！？」
「バウル様！リリア様！奴らの相手は我らが！どうぞ先に森へ！シルバーと共に、必ずや追いつきます！」
「しかし！」
「大丈夫です。早く！」
「くっ……！」
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます！ (11月29日 14時) (
レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年10月28日 20時
