EPISODE8-83-7 追憶の幕間2-4 ページ37
「せやああ!!」
セベクが『闇』を倒す。
相変わらず現れては襲う彼らに、さすがの私も辟易してきた。
「ひぃ、はぁ……もうヘトヘトなんだゾ」
「いい加減にしてほしいわね……」
息を切らす間も、まるでタイミングを計ったように彼らの記憶を見せてきた。
『テーブルの上にあるスプーンを魔法で引き寄せてみよ。こう……スッとして、バッ!って感じじゃ』
『スッとして、バッ……?』
『うぐぐぐぐ……スプーンめ、動け〜!』
『『ふんぬぬぬぬ〜〜〜〜!!!』』
それは、リリアの指導の元で魔法の訓練に励む2人。
その様子をツノ太郎が近くで見守っていた。
『お主ら、もっと肩の力を抜け。魔法に力はいらぬ。まずだらーんとして、次に、スッ!からの、バッ!』
『『?????』』
『…………ふふふっ』
リリア先輩の意味不明な説明を聞いて、首を傾げる2人。
見ていたツノ太郎は、我慢できず笑い声を漏らす。
『なにを笑っておるのじゃ、マレウス』
『いや。お前の教え方は昔から変わらないな。感覚的すぎて、僕も理解するのに苦労した。シルバー、セベク。僕と同じようにしてみろ』
そう言って、ツノ太郎は2人の間に立つとお手本を見せてくれた。
『呼吸を整えて手を前にかざし、スプーンに糸をかけるところを頭の中でイメージする。魔力の糸がスプーンにかかったら……一気に手繰り寄せる。川で魚を釣り上げるのと同じだ』
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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます! (11月29日 14時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年10月28日 20時