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EPISODE7-81-8 追憶の幕間1-4 ページ22

No side

シルバーの想いとは裏腹に、追憶は進んでいく。

『『きつねの子はいいました。『とと、ぼくが川までいってくる』』
『………とー?』
『!!喋った?シルバー、今お主、喋ったか?』
『とーと』

絵本を読み聞かせていた時、突然喋り出した幼いシルバー。
リリアの顔を見て、父と呼んでくる幼いシルバーに、本人は戸惑った。

『いや、わしはお主の父ではないのだが……』
『とぉ……とーと!』
『うーん…………もう少しものがわかるようになってから、教えればよいか』

そう言って、リリアは優しく幼いシルバーの頭を撫でた。

『……そうじゃ。わしがととじゃよ』

そうして、シルバーがリリアを父として呼んで、しばらくした後。

『ととー!ととー!』
『ここじゃ、シルバー。珍しいな、お主がそんな大声を出して』

息を切らせながら走って自分を呼ぶ息子に、リリアは驚きながら近寄る。

『とと!見て、これ!』

幼いシルバーは両手の平の上に乗せていたものを見せた。
それは、大きなどんぐりで作ったブレスレット。

そのブレスレットを見て、シルバーは息を呑んだ。
だって、そのブレスレットは、元の時代で見たものと同じだったから。

『おぉ、これは立派などんぐりの腕輪じゃ。大きくて、形が揃っていて、つやつやで……されはお主、どんぐり拾いの天才か?』
『ふふふ。リスたちと一緒に集めたんだ。キツツキも、糸を通すのを手伝ってくれて……。これ、ととにあげる』
『わしに?』

リリアが首を傾げると、幼いシルバーは言った。

*→←EPISODE7-81-7 追憶の幕間1-3



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ブロッサム(プロフ) - 脱字報告ありがとうございます! (11月29日 14時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。今日更新したシルバーのセリフのどうしてのうが抜けてます。 (11月29日 14時) (レス) @page48 id: 1893bd7a09 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます。 (11月19日 15時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。36ページのセベクのセリフにある【師弟】が【指定】になってますよ。 (11月19日 15時) (レス) @page36 id: 48a8f87c53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年10月28日 20時

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