EPISODE6-49 望外アプローチ！ ページ44
No side
「ルークとエペルが、嘆きの島まで追いかけて来た！？」
「しかもA氏まで巻き込んでね」
「Aまで！？冗談でしょう！？」
「冗談だったらどんだけよかったか」
会議室に残されたヴィルに聞かされたのは、3人の来島。
最初は嘘かと思ったが、ため息を吐きながら頭を抱えるイデアを見て、彼の言ってることは本当なのだと理解した。
「おそらくルーク氏たちの襲来は『S.T.Y.X.』始まって以来の珍事として後世に語り継がれますぞ」
「あの子たち、なんだってそんな無茶を……。まさか、アタシを助け出すために？」
「オルト、ルーク氏から預かったものを出して」
「了解」
そう言って、オルトは近くに置かれていたメカメカしい箱からルークから預かったものを取り出した。
「はい。ヴィル・シェーンハイトさん愛用のスキンケア用品一式！」
渡されたのは、見覚えのあるスキンケア用品。
それを見て、さすがのヴィルも開いた口が塞がらなかった。
「…………は？」
「だよね？やっぱその反応になるよね？嘆きの島まで箒1本で乗り込んで……『ヴィルにこれを！』って化粧品を渡された時には、『S.T.Y.X.』一同完全フリーズしましたわ」
「『我が盟友ヴィルの危急存亡のとき！』ってね」
「…………ふっ、あははははは！！！」
渡されたスキンケア用品とシュラウド兄弟の会話を聞いて、ヴィルは我慢できず大声で笑った。
「あの子たちを抱きしめてキスしたあと、ビンタしてやりたい気持ちよ」
少しだけ物騒なことを言って、はぁっとため息を吐いた。
「ルークの突飛な行動には慣れたつもりでいたけど、今回はさすがに驚いた。しかも、エペルやAまで来るなんて！待機しろって言ったはずなのに。まったく、全然言うことを聞きゃしない。自分たちがどれだけ馬鹿な真似をしたのか、学園に戻ったらみっちり説教してやらないと」
ヴィルのその言葉が聞こえないにも関わらず届いたのか、3人が一斉にくしゃみをしたことを彼は知らない。
「でも、せっかく持ってきてくれたんだものね。ありがたく受け取るわ。……あら？この美容液……」
「どうかした？」
「いえ、大したことじゃないわ」
美容液を手に取って訝しげな反応をしたヴィルに問うと、彼は小さく首を横に振った。
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時間の止まったリス - ついに今日ツイステ、新しい章の解禁ですね! 続編も楽しみにしてます! 夢主ちゃんの毒舌には毎回笑ってしまいますwww (2022年3月3日 7時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます(*≧∀≦*) (2022年2月13日 19時) (レス) id: 9aaad4e273 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - い、いま、全部読んだんですが、最高すぎます！！！ 毎日読ませていただきます(上から目線っぽく感じてしまったら本当に申し訳ありません)！！ (2022年2月13日 19時) (レス) @page5 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年1月19日 20時
